私の父親はある暴力団組織の1人だった。
昔から父親には毎日サンドバッグにされ
それでも立ち上がれ、まだやれるだろ、と言われ血を吐きながらも耐えた。
そして10歳になる頃には自然と大人を軽く倒すことの出来るくらいの強さになった。
でも嫌だった。そんな環境が、日々強くなる自分が、
だから思った。この組織を潰せば私は楽になれる。強くならなくて済むって
その瞬間私の中のドス黒い何かが動いた
ゴフッ
グスッ!
ドスッッッッッッッッッッッッ
周りには2~30人の倒れた大人
手元は血だらけで体力的にも限界が来ていた
バタッ
、
倒れた私を上から見下して来たのは当時14歳の無敵だった
あなたは登場から破天荒だった
なんにも考えてなさそうで
当時の私は彼が総長なんて1ミリも思わなかった
呑気に話してると他の隊の奴らがこっちに向かってきていたらしい
もう私に全員を倒す体力は残ってない
正直歩くのもキツすぎる
このマイキーって人は戦えなさそうだし逃げるとしても間に合いそうにない、、、
ブーーーーンブーーーーンブーーーーン
スッ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。