第2話

その後
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2019/01/01 01:05
「朱里ぃ!こっちこっち!」
「ごめん!すっかり忘れてたほんとにごめん!!」
肩で息をしながらそう言い、携帯画面を見ると10時17分。大遅刻だ。
色々な言い訳を考えていると、電車が駅に入ってきた。
「もう気にしないで!今日は楽しもう!!」
友人の言葉に感謝して、改札口を通り抜け、電車に乗り込む。
土曜日だからだろうか。冬休みだからなのだろうか。電車は多くの人で溢れかえっていた。
皆の目的地は会話をせずとも予想できる。私たちも同じところを目指しているのだから。
雪原ランド
この辺りじゃ遊園地はここしかない。
この後何をして遊ぼうか
どんなものを食べようか
そんなことばかり考えていると直ぐに目的地に到着した。
この寒さは雲がでてきたからだろうか?
天気予報を見てくるべきだった、と軽く後悔しつつもみんなで遊園地を楽しむことに頭の中をシフトさせ、寒さなど忘れていった。

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