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2021/07/04

第1話

第1話 はじまり
 「..ぞみ? の...   希  起きなさい、、。」
「うーん...」母の声で目が覚めた。
この少女、佐倉希は中学校2年生。ごく普通の家庭でごく普通の人生を送ってきた。彼女には高校1年生の兄と単身赴任中の父、そして母がいる。
「早く行かないと遅刻するわよ?」母が優しく注意をする。
「わかった〜...」希は眠そうな返事をして学校の準備をし始めた。
しばらくして学校の準備が終わり、希が母の部屋の前を通った。すると目に入ったのはある紙。その紙には「診察結果」という文字があった。気になった。希が母の部屋に入ろうとしたとき、
「どうしたの?」と母が話しかけてきた。
「ううん!何でもないよ?」咄嗟に答える。
「そう?なら早く学校に行かないとね。もう8時よ?」
「わっ!ほんとだ!行ってきまーす!」玄関を飛び出す。
学校に着いた希は友達のあさひに声をかけられた。
「昨日希のお母さん見たよー。」
「え、どこで?何してた?」
「なんか精神科の病院の前に立ってた。ほら、近くの。」
「...じゃあ、あの紙ってもしかして。」今朝母の部屋にあった紙が気になった。
「お母さん大丈夫?病んでるん?(笑)」
「んなわけないでしょ!(笑)偶然前を通っただけだって」(大丈夫だよきっと...)
希はその日家に走って帰ってきた。家に帰るといつもにこにこしている母いなく、暗い顔をしていた。そういえば最近この顔を見ることが多くなったかもしれないと希は思う。
「た、ただいま...」弱々しい声で母に言ったがいつもの「おかえり」の返事は無い。
「...」
「今日はお仕事無かったの?」優しい声で話しかけるが返事はない。
「今日あさひが言ってたんだけど、昨日お母さんが精神病院の前に居たって...。えっと、その...。」希のこの言葉にやっと顔を上げた。
「そう、行ったわ。」
「...」ドキッときた。心配になった。
「昨日、病院で診察をしたの。そしたらお母さん、お母さん...」
「...?」
「鬱病だって。」その場は凍りついたかのようだった。だが、母の横顔は希には少し笑っているように見えた。
「へ、へー。よく分からないけど、それってどうゆう病気?治るんだよね?」母は暗い顔で下を向いているままだ。
「よく分からない。まだ信じられない。」と、母が言う。
「1度、私と一緒にその病院行こ!明日とか、土曜日だし!私も話聞きたいや...。」母は一瞬考えているようだったが、小さく静かに頷いた。