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第7話

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私が泣いたのは多分それだけじゃない。桜の木に衝突する母の車が気持ち悪いくらいに想像できてしまったからだ。その想像をしてしまってから桜の木を見ると周りの景色までもが色をうつすことを拒否している。そんなことを思い出しながら私達は学校の門をくぐった。
天沢 琴葉 アマサワコトハ
今日、なんかあった?
靴箱の前で上履きに履き替えているとき、琴葉にそう尋ねられた。
水瀬 怜 ミナセレイ
えっ、何で?
天沢 琴葉 アマサワコトハ
だって今日私が話してても何も答えてくれなかったし、私が一方的に話しかけてたでしょ?
今までなら琴葉にでも言わなかったかもしれない。しかし琴葉の本当の気持ちを知るきっかけになるといい、そんな気持ちを込めて私は決意した。