あれから,てひょん君と 話してない 。
もう,別れた同然だ 。
毎日1人で学校に行って,1人で帰る 。
てひょん君と過ごしていたのが,どんだけ 幸せだったことか 。
考えるだけで,涙が出てくる 。
もう 笑える 気力もない 。
毎日 2人が 仲良くしてる姿を 見ている 。
もう 付き合ったのか 。
2人 幸せそうだな 。
ゆんぎを 見ると 涙が出てくる 。
そんな 私の姿を 悲しそうな目で見つめていたのは,てひょん君ですか ?
_ 〔 てひょん side 〕
俺は,本当のことを 知っている 。
あなたが やっていないことも 。
ぬなが 嘘を ついていることも 。
全部 。
でも,この前 ぬなに 脅されたんだ 。
「 あなたと 別れなきゃ,あなた がどうなるか分かってる? 」
って 。
だから,ぬなといるんだ 。
あなたに会いたい 。
走って走って走った 。
あなたのもとへ 。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。