第36話

小話36
921
2018/05/06 01:20
俺とテオくんは、去年のクリスマスの日に結ばれた
テオくん
テオくん
じんたーん!
じんたん
じんたん
あ!テオくん!
じんたん
じんたん
もー!どこ行ってたの!?
テオくん
テオくん
ごめんごめん!
あ、あそこのイルミ見に行こ!
じんたん
じんたん
うん!


うわぁ…綺麗…
俺がイルミに見とれていると突然左の薬指に何かがはめられた
じんたん
じんたん
…え?これ…
テオくん
テオくん
じんたん、俺の一生の愛方になってください!!
じんたん
じんたん
ッッ、はい!
そうして俺らの一生の物語がスタートした
はずだった
結婚生活がスタートしたものの、実際にやってきた毎日は華やかなものではなく、いつも通りの毎日
じんたん
じんたん
んー…つまらない
本当につまらない
思い描いてたものはもうちょい素敵なものだったけど…
案外変わらないものだ
いいやダメだ!こんなんじゃダメ!
よしっ、研究しよう!
そう思い、色んなものを見た
『結婚生活が上手くいく理想の生活!』
『一生愛せるパートナーになる秘訣10選!』
『理想の生活に近づけるための特訓!!』
などなど
そんなのを見ても何も変わらない
そう頭の片隅ではわかっているけど…
じんたん
じんたん
まぁ、やってみなきゃ分からない!
なんでも実践あるのみ!
それから俺の理想の奥さんになるための特訓生活が始まった
Try1――――――――――――――――――――
朝ごはんを用意して、旦那を起こしに行く
じんたん
じんたん
よしっ!朝ごはん作ろっ!
俺は結構料理には自信がある!JIN DA HOUSEでも料理系の動画も出してるし!行ける行ける!
じんたん
じんたん
…出来た♪
白米に焼き鮭に味噌汁にサラダ
上出来じゃん?
朝ごはんの準備は出来たから…次は起こしに行かなきゃ!
Try2――――――――――――――――――――
可愛く起こす
じんたん
じんたん
うわっ…可愛く起こす…か
と、とりあえず…とりあえず普通に起こそう
じんたん
じんたん
テオくーん?テオくん?
ダメだ!全っ然起きないよ!
次は寝てるテオくんの手を握って乗り出して起こす
よし!
じんたん
じんたん
テオくん、テオくん、朝だよ?
テオくん
テオくん
zzZ
くっそ!なんで起きないんだよ!!!!
とうとう最後だよ!?
最後は…キスして起こす
あぁぁあ!もう!いーよやるよ!それでテオくんが俺に対して何か変わるならさ!
じんたん
じんたん
テオくん…((chu💕
テオくん
テオくん
んっ…あれ?じんたん?


おはよ
じんたん
じんたん
…おはよ…
いやおい!愛しの奥さんがキスして起こしてあげたんだよ!?はぁー⤵︎⤵︎⤵︎
じんたん
じんたん
あ、テオくん、朝ごはん作っといたから!
テオくん
テオくん
ん、ありがと
いや反応薄っ
Try3――――――――――――――――――――
上目遣い&かまちょ
俺だってそれぐらいできるよ!
これは絶対落とさなきゃ!
テオくんは今編集してる
よし!今だ!
じんたん
じんたん
テオくーん?テオくんテオくん!
暇だからかまって?((ニコッ
テオくん
テオくん
ん、今編集してるから後でねー
えぇ…








それから色んなことやったけど、ぜーんぶこれといった反応なし!

ここまでくるとそろそろ疑っちゃう
もう好きじゃないのかな
そう思ったらどんどん涙が溢れてくる
我慢の限界に来て
じんたん
じんたん
ッそろそろかまってよォ…テオぐ、ん…ねぇ!ッヒッグまた好きになってよぉ!…ふぇぇぇぇ
テオくん
テオくん
え!?ちょっ、じんたん!?
ほらほら!おいで?
テオくんの腕の中で泣いていると、テオくんは俺の背中をさすって
テオくん
テオくん
ゴメンね、じんたん
俺、俺のために頑張ってるじんたん見てたら可愛いからさ、ちょっと意地悪したくて無視してたの笑
だから大丈夫、俺はじんたんのこと好きだよ…
その言葉と声に安心して涙が止まらなかった
じんたん
じんたん
俺、ッも
大好き、テオくんッ
俺が泣き止むまでずっと
大丈夫大丈夫
となだめてくれた
テオくんは俺が思っていた以上に俺のことを大切にしてくれていたんだなぁ


思っていた時には俺はテオくんの腕の中で眠りについていた
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ハッシュタグ、なんか違うなって思ったから#テオじんにしちゃいやした


スィスェん(うん、いや、ごめんなさい)

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