テオくんside
今俺たちは喧嘩している
結構久々の喧嘩だった
喧嘩の理由はほんとに些細なことだった
だけど忙しくてただでさえイライラしやすい時期だったから些細なことでも大きな喧嘩になってしまった
なんにも言い返さないじんたん
めんどくさいから俺はスカイハウスをあとにし、家に帰った
――――――――――――――――――――
じんたんside
テオくんに付き合わなきゃよかったって言われた時俺はどうしていいか分からなかった
このまま別れちゃうのかな
一緒にいることはもうないのかな
あの時間はもう二度とやってこないのかな
凄く悲しいのに
泣きたいのに
ショックで頭が追いついていないのか全然涙が出ない
謝らなきゃ
いつ来るか分からないテオくんのことを俺はずっと待つことにした
―――――――――次の日―――――――――
テオくんside
喧嘩して1日がたった
そろそろもう謝らなきゃいけないな
と思ってスカイハウスに行くことにした
もしじんたんがスカイハウスにいなかったらどうしよう
もしじんたんがスカイピース解散しようなんて言い出したらどうしよう
もしじんたんが別れようなんて言ったらどうしよう
何言われても必ず引き止めよう
きっと大丈夫
そう言い聞かせてスカイハウスのドアを開けると
じんたんが抱きついてきた
最後の方はもう泣きそうになりながら俺に謝ってくれた
あぁ、そうか
俺はこんなに愛されてるのに
じんたんを泣かせたのか
するとじんたんの顔はパッと明るくなって
するとじんたんの体から突然力が抜けた
慌ててじんたんを支えてやる
不思議に思ってじんたんの顔を覗き込むと
そっか、じんたん寝ないで俺の事待ち続けてくれてたんだ
愛されてんなぁ、ほんとに
何があっても優しいじんたんがいるから、喧嘩したってまたこうやっていられるんだ
寝ているじんたんに俺は
と言った
じんたんの表情が緩んだ気がした
――――――――――――――――――――
ようわからんな
語彙力の低下が激しい
ただでさえないものがさらに無くなる
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!