こんなことがもしもあったら
っていうやーつ
それでは
やっていきやっしょう!
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テオくんside
今!俺らライブ中!
すっげぇ暑いけど、それ以上にライブも熱い!
ここに立てるのはじんたんのおかげなんだなぁ
って俺はすげぇ実感してる
あの時…誘いを断られても諦めなくてよかったなぁ
なんて思いながらじんたんの隣で歌う
《ライブも終盤にさしかかる》
息が上がりながらも会場に来てくれてる人達と騒ぐ
だけど
じんたんの様子が違う
確かにいつも通り歌って騒いでるんだけど
ちょっと目の焦点があってないというか…??
気にしすぎなのかな
まぁそうか
じんたんは俺よりずっと自己管理が出来るし大丈夫だろう
そう思っていた、
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じんたんside
なんだろう…さっきからずっと耳鳴りがする
最初は耳鳴りだけだったし大丈夫と思っていたけど
だんだんと酷くなっていき、ついには頭痛、目眩もしてきた
クラクラする
だけど今はライブ中
テオくんになんか言ったらきっとテオくんは心配してライブどころではなくなる
歌い、騒ぎながらもずっとそんなことを考えていた
すると
と、テオくんが観客にいる子達に話しかける
と、心配させまいとそのノリにのっていく
この感じバレるのも時間の問題だ…
とりあえずこのライブが終わるまでは弱音を吐くわけには行かない
終わるまでは集中しなきゃ!!
――――――――ライブ後――――――――
テオくんside
ほんとにこんなふうに上手くいったのはじんたんのおかげだな
じんたんが俺の横にいてくれて、やっと“スカイピースのテオくん”が成り立ってる
感謝しないと
俺のあとに続いてじんたんがみずきさんにありがとうございます、と言ったがその声に全然元気がない
まぁそりゃそうか、じんたん頑張ったもんね!
楽屋につき、お互い帰る準備をする
すると
ガシャンッッッ
と、後ろで凄い音がして振り返ると
じんたんが倒れていた
急いで駆け寄る
じんたんを抱き寄せるようと、体に触れると服の上からでも伝わってくるほどの熱があった
声をかけても目が覚める気配もなく、ただ浅くて早い息を繰り返すだけだ
それに体は熱いのに汗は全然かいてない
熱中症??
いろいろ考えていると、大きい音がしたのを聞いてか、みずきさんが楽屋に来た
俺は軽くパニックになっていた
そしてみずきさんに言われたものを取りに行った
ー戻ってくるー
座れと言われたので床に座るとみずきさんが俺の足のをじんたんの枕替わりにしだした
未だに辛そうなじんたんを言われた通り扇いであげる
だけど…
熱中症の人には水を飲ませなきゃいけないことは知ってる
でも今じんたんは意識がない状態
自分の口に水を含み
じんたんに口移しをしてあげた
それが終わると
そう言ってじんたんは立ち上がろうとするが
グラッ
倒れないようにするためにじんたんの腕を引っ張ったからか俺の方に倒れ込んでしまった
藤枝氏…それは反則ですよ…
まぁやりますけどね!
するとじんたんはそれに安心したのか俺に
珍しく弱音を吐くじんたんは少し幼く見えた
そう言ったやるとじんたんはそれに応えるように顔を俺の胸に擦り付けた
じんたんが辛いのはわかっているけど
この時間は凄く新鮮でいいなと思ってしまった
それはじんたんも同じようで少し幸せそうな顔をしていた
しばらくすると
――――――――車で帰宅後――――――――
そう言って2人で一緒に寝た
いつまでもこうやっていられることを願いながら
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途中何書いてるかわからなくなった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!