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第47話

極短7
俺は小さい頃からずっと息がしずらい海に沈んでいた
誰かに甘えることも出来ず、手も差し伸べられない
真っ暗で狭くて、汚い、だけど深ーい海に
そこは周りの目を気にしなくてはいけなくて、みんなからは馬鹿にされたり、裏切られたり…


『友達』


そんなものは俺には最初からなかった


なのに
テオくん
テオくん
うわ!じんたんありがとう!!じんたんは優しいよね〜、こんな俺を助けてくれるんだし!
テオくん
テオくん
あ!じんたん忙しそうだね!手伝うよー!
テオくん
テオくん
じんたん大丈夫!?ほら!ここをこうすれば…ほら!出来た!
いつも

いつも

いつも

テオって人は俺のところに駆けつけてきてくれた

最初はなんでか分からなかった

いや、分からなかったというよりは怖かった

またなにかされる

きっと裏切られる

そう思っているはずなのに、テオくんという人から離れられなかった

どうして?
じんたん
じんたん
どうして?
テオくん
テオくん
なにが?
じんたん
じんたん
どうして俺の側にいてくれるの?

テオくんは俺なんかといるよりほかの人といた方がずっと輝いていられるはずなのに
テオくん
テオくん
理由なんてないよ?理由なんてないけど…なんかじんたんをほっとけないっていうか…
それに俺がほかのところで輝こうが輝かまいが関係ない。俺は…俺はじんたんにとって輝いている存在であればそれでいい。

じんたんのそばに居たいよ…
大丈夫。見捨てたりなんかしないから
テオくんの言葉は俺が怖かったことを全て取り払うかのような言葉だった

『そばに居ていい』安心から涙が止まらなかった
テオくん
テオくん
大丈夫。大丈夫。
辛かったね
だけどもうそんな思いはさせないから
なんて言葉をかけながら、テオくんは俺を抱き寄せ、泣き止むまでずっと頭を撫でてくれた
あぁ、多分俺はテオくんという人に俺は溺れたんだ


深くて、綺麗に澄んだ『テオくん』という海に





もう俺の息が苦しいことはなかった

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あさめ
あさめ
こんにちは。友達が私の知らない人に向かって「文系のくせに日本語しゃべれねぇのはマジでクソだわ爆笑」って言ってるのを見て関係ないのに一人で傷ついてる系女子です。死にてえ…あ、よろしくお願いします
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