ある日君は言った
あぁなんで?
今君に惚れてるのに何でそういうことを言うの?
本当に悔しい
自分のせいだけど別々に暮らしていくことになって当然同居してた時より二人の時間が少なくなった
話したいことは腐るほどあるのに時間はない
寂しい
結局のところ君はどうしたい?
俺に愛される気あるの?
きっとテオくんはそんなこと思ってないんだろうけどって思うたび、雫が落ちる
とりあえず今日は
部屋の電気を早めに消してどうでもいいような夢を見よう
理想をいうなら明日2人で過ごしたい
だけどそんなこと考えてても叶わないし、俺の扉が開く訳でもない
俺の恋は愛がなんだとか言えないけど、切ないなんて言ったらキリがないような最悪な恋
何したら振り向いてくれるかな?
ろうそく炊いて、バカでかいケーキを作る?
そんなんで食いつくはずもないのに、そんな情けなくてずるいことばかり考えてしまう
俺の今の少し汚れた格好のまま愛を伝えたって何かが変わるわけでもないのにそんなことばかり考えて待って、ソファに沈んでいく
ねぇテオくん?
今日は日が落ちる前に会える?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。