プリ小説

第32話

小話18
『すごい人ですね!屋台も繁盛しています!』
『こちらのカップルの方に質問してみましょう!お2人はこれからどうする予定ですか?』
『俺たちはこれから花火を見ます!ね?』
『うん!』
『いやー、お二人ともお熱いようで何よりです笑』
今はどこも夏祭り真っ只中
テレビにはいつもの堅苦しいニュースだけでなく、華やかなニュースが流れている
じんたん
じんたん
お熱いカップルねぇ…
テレビ越しから見てる俺は何の変哲もないただの日常が繰り広げられているだけでなんの刺激もない1日だった
はずだった
プルルルルルプルルルルル
じんたん
じんたん
…ん?あ、テオくんからだ
じんたん
じんたん
もしもしテオくん?どうしたの?
テオくん
テオくん
じんたん!ねぇねぇ、今テレビ見てる?
じんたん
じんたん
うん、見てるけど…
テオくん
テオくん
よし!じゃあ今からその夏祭りに行くぞ!
じんたん
じんたん
え!?は!?何言って…
テオくん
テオくん
じゃあ今から迎えに行くから準備しててね!!
じんたん
じんたん
あっ、ちょっ!


切れちゃったよ…
まぁいいや、準備しよう
夏祭りなんていつぶりだろうか

そういやテオくんとも一回も行ってない
楽しみだなぁ


すると頭の中であのカップルの姿が浮かぶ
じんたん
じんたん
いいよなぁ、男女同士だから堂々としていられて……
俺はテオくんにあった頃からずっと好きだった
だけど、同性愛なんて認められていないため、ずっとこの気持ちを隠し続けてきた
じんたん
じんたん
今日ぐらい夢を見たっていいよね
どんな格好をしてくれたらテオくんは惚れるかな
なんて叶わない夢を妄想しながら準備を進めた
しばらくすると
ピーンポーン
じんたん
じんたん
はーい
テオくん
テオくん
じんたん!…って…その格好…
じんたん
じんたん
変…かな…?
ちょっ、着替えてk…
テオくん
テオくん
めっちゃ似合ってるよ!
浴衣めちゃめちゃいいじゃん!すっごくいい!
じんたん
じんたん
ほ、ほんと?結構嬉しい…///
そ、そんな事言うテオくんも浴衣カッコイイよ!!!
テオくん
テオくん
え、ほんと?/////


っと、とりあえず!行こっ?
と言ってテオくんが俺の手を取る
じんたん
じんたん
(お、俺、今テオくんと手繋いでる!?ヤバっ顔赤くなってないかな…)
俺はその時テオくんも顔が赤くなっていることに気づいていなかった
――――――――――――――――――――
テオくんside
よっしゃぁぁ!じんたんを何とか夏祭りに誘うことが出来た!
そう、俺は今日この夏祭りで告白する予定!
んで、勢いに任せてじんたんの手を取って連れてきたはいいけど…
予想以上に人だらけ
うわーっ思ったより人やべぇ…
これ通れるのか…?
そんなことを考えていると
じんたん
じんたん
うわっ…
じんたんが人に流されて繋いでいた手が離れてしまった
俺は咄嗟に
テオくん
テオくん
じんたんっ!((グッ
じんたんの腕をなんとか掴み引き寄せ、じんたんを守るようにして抱き、人混みを通り抜け、少し人気のないところに出る
テオくん
テオくん
ふぅ…危なかったぁ…
じんたん大丈夫だった?…ってじんたん?
じんたんが耳を真っ赤にして俯いている

それはどうゆう反応?


期待していい反応?
テオくん
テオくん
あの、じんた、
じんたん
じんたん
あ!ご、ごめん!ありがとう、テオくん!
ほんとに離れ離れになるとこだったよ〜!
と、じんたんがまるでさっきの反応を感じさせないような笑顔で言ってきた


やっぱ、気のせいか
じんたん
じんたん
テオくん、聞いてる?笑
テオくん
テオくん
あ!ごめんごめんwww
そうだね!俺も焦ったわ笑
なんて返してるけど
今の方が俺焦ってる

なんでかって?
だってじんたん、さっきので浴衣がはだけてめっちゃエロいんだもん!
どぉぉぉぉぉしよう!
マジで理性が保てそうもない!
襲っちゃわないようになんとか保つ
けど!もし襲っちゃったらやばいよね!俺らまだ付き合ってないし!
てかじんたんはやっぱ女の子の方がいいよね…
じんたん
じんたん
はぁ…あ、今何時だろ?
そろそろ花火上がっちゃうよね…
テオくん
テオくん
んぇ!?あ、あぁ、そうだな
じんたん
じんたん
てか…今俺ら二人きりだね…
テオくん
テオくん
…そういやそうだな
2人きり
スカイハウスでは二人きりなんて当たり前なのに今の二人きりはちょっと違った

今なら…今なら伝わってくれるだろうか
花火が上がる前に
これから打ち上げられる花火よりもっと綺麗な花火が上がることが出来るだろうか
いや、あげてみせよう
不発ならまたあげればいい
何度でもこの思い、この花火をあげればいつかは必ず綺麗に打ち上がる


そう信じて俺は
テオくん
テオくん
じんたん
じんたん
じんたん
ん?なに?テオくん
テオくん
テオくん
俺、じんたんが好き。ずっと前から好きでした
俺と付き合ってください
じんたん
じんたん
…っ…はい!
じんたんが返事をした瞬間
綺麗な綺麗な花火が打ち上げられた
最後の花火が打ち上がる時、俺はじんたんにキスをした
終わったあとに、じんたんの顔を見ると顔を真っ赤にして照れていた
テオくん
テオくん
ちょっ、じんたん照れてる?笑
じんたん
じんたん
あ、当たり前じゃん!テオくんが急にキスしてくるんだもん!
テオくん
テオくん
ははははっ笑
ごめん、ごめん笑
じんたん
じんたん
もう!
まぁいいけどさっ笑


花火は打ち上げられたら一瞬で消えてしまうけれど
俺たちのあげる花火は永遠に消えることのない綺麗な花火にしよう


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あさめ
あさめ
こんにちは。友達が私の知らない人に向かって「文系のくせに日本語しゃべれねぇのはマジでクソだわ爆笑」って言ってるのを見て関係ないのに一人で傷ついてる系女子です。死にてえ…あ、よろしくお願いします