第35話

小話21((20の続き
895
2018/05/05 06:02
テオくんと知り合って、毎日学校に行くようになってから、俺の意味の無い毎日は少しずつ意味のあるものへと変わろうとしていたある日――――――――――
モブ1
よォ!ちょっと俺らと遊ばね?
モブ2
どーせ友達いない暇人野郎だろ?
じんたん
じんたん
え…いや
俺、これからテオくんと一緒に帰るんだけど…
モブ1
なんにも言ってこねぇってことはOKだよな
モブリーダー
リストカットって知ってるか?
じんたん
じんたん
((コクリ
モブリーダー
俺らそれ見てみたいんだよね〜、やってるとこ
 …は?リスカしてるところを見てみたい…?
モブ2
でも俺らやったら面白くないわけ
だからちょうどいい奴いねぇかと思ったらお前がいたわけよwww
モブ1
やってそうだしなwww
モブリーダー
じゃあ明日、学校にちゃーんとカッター持ってこいよ?www
モブリーダー
持ってこなかったら




お前のことマジで殴り殺すわ
…リストカット…かあ


リストカットなんてしたら、テオくんはなんて言ってくれるかな

次の日の放課後――――――――――
モブ2
よしっ、持ってきたか?
じんたん
じんたん
((コクリ
モブリーダー
うわっ楽しみー!
モブ1
あ、だけどもし見つかったら俺ら犯罪者扱いになったりしね?
モブリーダー
大丈夫だよwww
もし見つかったらこいつを止めたふりすればいいんだからwww
モブ1
なるほどねwww
モブ2
じゃあ、どーぞー
1発目ー!
怖い怖い怖い怖い怖い


そう思ってるのに自分の手は勝手に自分の右腕に伸びていく
(スッ…)
鮮やかな血が留めなく流れる
あ、やば、これ…止まるのかな
モブリーダー
うわっやば!お前って血流れるんだwww
モブ2
ほらほら!2発目3発目もやれよ!
じんたん
じんたん
…は?
モブ1
は?じゃねぇよ、口答えしようってか?
モブリーダー
ッチ、お前カッター貸せ
カッターを取り上げられる
モブリーダー
取り押さえろ
完全に身動きが取れないように押さえられ、リーダーっぽいやつがカッターを俺の腕に当て、切る
それを何度も
じんたん
じんたん
いっった!
モブリーダー
すげぇ!どんどん血出てくんじゃん!
モブ1
ははっそろそろ死ぬんじゃね?www
モブ2
血出すぎじゃんwww
モブリーダー
うっし、これぐらいでいーや
飽きたし
行こーぜー
モブ1
りょー
やっと行ってくれた


どうしよう、まだ血、止まってないよ
あー、だんだんぼーっとしてきた
血が足りてないのかな
そういやなんか意識が遠のいている気がする
すると
モブ1
ぐあっ!
モブ2
いっだぁ!
モブリーダー
おい!逃げるぞ!
あいつらの声…?
誰かになにかされたのかな…
――――――――――――――――――――
テオくんside
今日はじんたんと帰ろうと思って玄関でじんたんが来るのを待っていた

だけど…
テオくん
テオくん
おっそいなー、もう20分も待ったのに
教室行ってみてこよっかな
階段を上っていくと
???
いっった!
テオくん
テオくん
…え?じんたん?
今の声…じんたんの声だよな?
そう思い、急いで階段を上がり教室へ向かうと

廊下でじんたんのことを悪く言うヤツらにあった
モブ2
あ?テオじゃん
あいつらが持ってたカッターに血がついてるのを見て一瞬で思った

じんたんをそれでなにかしたんだ
こいつら許さねぇ
モブ1
よお、テオ、どしt…ぐあっ!
モブ2
いっだぁ!
モブリーダー
ッチ、おい!逃げるぞ!
弱いくせにじんたんを傷つけやがって
テオくん
テオくん
っ!それよりじんたんだ!
教室に入るとそこには―――――
テオくん
テオくん
じん…たん?
血が出ている右手をだらんと下げ、椅子にぐったりと座り、目の焦点があってないじんたんがいた


その下には血だまり
テオくん
テオくん
じんたん!大丈夫!?すごい血が出てるよ!?
するとやっとうつらうつらとしているじんたんが、俺の方を向く
じんたん
じんたん
…テオくん?
テオくん
テオくん
うん!そうだよ?
じんたん
じんたん
聞いて…俺さ、こんなにされてもまだ生きてる…
誰も助けてくれないし、誰も必要としてくれないのに…
ッグスッ…なんでッ俺…生き、てるの?…ヒック…
生きてることに後悔し、泣いているじんたんは手の傷よりも痛々しくて耐えられなくて抱きしめた
じんたん
じんたん
テオ…くん?
テオくん
テオくん
大丈夫。俺がいるからもう大丈夫…
俺は必ずじんたんを助けるし、俺にはじんたんが必要だよ、だから…

生きてることに後悔しないで…
じんたん
じんたん
信じて、いい?
テオくん
テオくん
、当たり前じゃん笑
じゃなかったらここにいない
じんたん
じんたん
…グスッ、あり…がとう……
と笑顔で俺に礼を言い、血を流しすぎたせいかそのまま俺に体重をかけ、寝てしまった
次に何かあったら俺がすぐに助けに行くから
何があってもお前の傍を離れないから


だから安心して…
じんたんを後悔させたりしないよ
――――――――――――――――――――
はいよく分からなーい!
これでも!これでも頑張ったつもり!だから…

褒めて?笑


あともうそろネタがなくなるな

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