第35話
小話21((20の続き
テオくんと知り合って、毎日学校に行くようになってから、俺の意味の無い毎日は少しずつ意味のあるものへと変わろうとしていたある日――――――――――
俺、これからテオくんと一緒に帰るんだけど…
…は?リスカしてるところを見てみたい…?
…リストカット…かあ
リストカットなんてしたら、テオくんはなんて言ってくれるかな
次の日の放課後――――――――――
怖い怖い怖い怖い怖い
そう思ってるのに自分の手は勝手に自分の右腕に伸びていく
(スッ…)
鮮やかな血が留めなく流れる
あ、やば、これ…止まるのかな
カッターを取り上げられる
完全に身動きが取れないように押さえられ、リーダーっぽいやつがカッターを俺の腕に当て、切る
それを何度も
やっと行ってくれた
どうしよう、まだ血、止まってないよ
あー、だんだんぼーっとしてきた
血が足りてないのかな
そういやなんか意識が遠のいている気がする
すると
あいつらの声…?
誰かになにかされたのかな…
――――――――――――――――――――
テオくんside
今日はじんたんと帰ろうと思って玄関でじんたんが来るのを待っていた
だけど…
教室行ってみてこよっかな
階段を上っていくと
今の声…じんたんの声だよな?
そう思い、急いで階段を上がり教室へ向かうと
廊下でじんたんのことを悪く言うヤツらにあった
あいつらが持ってたカッターに血がついてるのを見て一瞬で思った
じんたんをそれでなにかしたんだ
こいつら許さねぇ
弱いくせにじんたんを傷つけやがって
教室に入るとそこには―――――
血が出ている右手をだらんと下げ、椅子にぐったりと座り、目の焦点があってないじんたんがいた
その下には血だまり
するとやっとうつらうつらとしているじんたんが、俺の方を向く
生きてることに後悔し、泣いているじんたんは手の傷よりも痛々しくて耐えられなくて抱きしめた
と笑顔で俺に礼を言い、血を流しすぎたせいかそのまま俺に体重をかけ、寝てしまった
次に何かあったら俺がすぐに助けに行くから
何があってもお前の傍を離れないから
だから安心して…
じんたんを後悔させたりしないよ
――――――――――――――――――――
はいよく分からなーい!
これでも!これでも頑張ったつもり!だから…
褒めて?笑
あともうそろネタがなくなるな
18人のユーザーが応援しています
作者を応援しましょう
シェア&お気に入りしよう!
この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!
ノンジャンルの作品もっと見る
公式作品もっと見る
イケMEN! ~3分だけのキュン彼氏~
「失恋にはやけ食いだっ!!」 と涙目でカップ麺を買いしめるのは、長年の片想いが儚く散った古河 恋花(こが れんか)。 しかし購入したカップ麺から、イケメン彼氏が飛び出してきて…?! 3分間だけ多種多様なイケメン彼氏を美味しくいただいちゃう、タイムリミット胸キュンラブコメ!
17,896293605いじわる警官に甘く護られて☆
現役高校生モデルの栞那は熱狂的なファンからの度重なるストーカー行為に悩んでいた。 ある日、撮影が終わって帰宅すると、鍵を閉めて出たはずのマンションが荒らされていて……!? ストーカー対策室対策第1係の新米警察官、来栖俊太(23歳)に護衛をお願いすることに。 「こんな新米警官で本当に大丈夫なの?」 「まぁ、なるようになる」 いじわるで、適当な来栖に不安は増すばかり。だけど、気付けば来栖と一緒に過ごす時間がどんどん増えて――。 警官×モデルのちぐはぐラブ♥ イラスト/nira.
11,877390345かわいい花満くんが好きでした!
可愛いものが大好きな高校二年生・松葉花音は、明るく可愛いクラス人気者・花満周に憧れ、「花」というフォルダー名の花満写真集をスマホ内に作っていた。しかし、告白現場を撮ってしまったことをきっかけにそれがバレてしまう! そして明らかになる花満くんの違う一面……。 イラスト:ハマジ マナ
9,805253367