第35話

一生の味方
5,677
2019/07/29 00:08
〜昼休み
横峯あかり
横峯あかり
あなた先生ー!ひと段落した?
お昼食べよ!
あなた

うん!行こっか。

横峯あかり
横峯あかり
あー!名取先生!灰谷先生!
名取颯馬
名取颯馬
声でかっ(小声
灰谷俊平
灰谷俊平
どうしたの?
横峯あかり
横峯あかり
食堂行こうよ!
名取颯馬
名取颯馬
何でお前らと…。
灰谷俊平
灰谷俊平
まぁまぁ、うん、行こう。
〜食堂にて
あなた

…報告があります。

横峯あかり
横峯あかり
うん。
名取颯馬
名取颯馬
なに?
あなた

私、医者は辞めない。

横峯あかり
横峯あかり
よかったー!
灰谷俊平
灰谷俊平
医者は?
あなた

うん、翔北は辞める。

名取颯馬
名取颯馬
は?
横峯あかり
横峯あかり
本気?
あなた

うん、本気。
2週間後に兵庫県の神戸心臓外科病院に
フェローとして行かせてもらう事にした。

灰谷俊平
灰谷俊平
遠いね…。
あなた

医者を辞めたらあの事故から逃げるような気がして、自分自身から逃げるような気がして。逃げたくない。だから向き合うしかないって思ったの。

横峯あかり
横峯あかり
そっか…。
あなた

心臓外科の専門になって、あの時お父さんを救える方法を見つけたい。それが私の夢であり、目標なんだ。
私、藍沢先生ばっかり責めてた。でもそれは違うよね。だからまず自分が変わろうと思う。

名取颯馬
名取颯馬
目標があるならいいんじゃないか?
横峯あかり
横峯あかり
それになんとなくわかってたよ。
ここ辞める事。
あなた

え…?

灰谷俊平
灰谷俊平
医局で考えてる時、辛そうな表情してたし。
横峯あかり
横峯あかり
とにかく、場所がどんなに離れてても私たち4人はずっと同期だから。また会える。絶対。
あなた

すごい自信。

横峯あかり
横峯あかり
当たり前じゃん!だって私、あなた先生が大好きなんだもん!
名取颯馬
名取颯馬
なんだよ、それ。
横峯あかり
横峯あかり
別にいいでしょー。頑張ってね。
私たちはあなた先生の味方だよ。
名取颯馬
名取颯馬
うん。
灰谷俊平
灰谷俊平
そうだね。
あなた

…ありがと。みんなに出会えて良かった。

プリ小説オーディオドラマ