夜も深けてきたけど
新しい生活の始まりだからか
一向に眠くならない
「おら、学生組は寝ろ」
ジフンさんて
言葉は乱暴っぽいけど
優しいよね
私のこと気にかけてくれてるんだもん
その時チカチカって
電気が一瞬消えたと思ったら
ドカーン!!!
「え!雷!?」
「めっちゃ近くね!?」
ソクミンギュさん達、うるさい
こっちは心臓バクバクしてるんだから
少しは黙って←
身体が固まったのか
思うように動けなくて
縮こまるようにして
ソファの上から動けないし
なんとか心臓は動いてるけど
すごいバクバクしてるし
ザーーーーー!!!
なんて聞こえるくらい
大きな音で雨降り始めるし
どうしたんだろ
別に雷だって
今まで大丈夫だったのに?
…って、
こういう時はいつもお母さんが
抱きしめてくれて
もう子供扱いしないでよ
なんて言って話題を逸らしてくれてたからか
これから1人なんだから
これくらい耐えれなくてどうすんの
大丈夫
家の中にいれば大丈夫なんだから
「あなた、大丈夫か?」
突然後ろからの温もり
私、スンチョルさんに抱きしめられてる?
「今の雷、大きかったもんな」
抱きしめられながら
頭を撫でてくれるスンチョルさん
『子供扱いしないで下さいよ…』
嘘
すごい嬉しい
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。