第11話

キエタカギ前編(通話内容をLINE風に)
31
2018/11/23 07:52
秋から冬に変わる頃の放課後、志帆は学校に残って勉強をしていた。

1度は帰宅したが、そこで教科書やノートを忘れたことに気づき、テスト間近で必要だったので、自転車で40分ぐらいの距離の学校まで戻った。

机の中にあるはずの教科書が見当たらず志帆が焦っていると、見周りの教師が来たが、何故か気付かれずに素通りされてしまった。
まるで志帆が見えないかのように。

余裕のない志帆は不思議に思いながらも必死に探し、置いた覚えのない教卓の中から発見した。
どうしてそんな場所にあったのか疑問に思うが今はそれどころではない。

急いで階段を降りるが、遠くからドアを閉める音と鍵の掛かった音を耳にする。

ほんの少し前まで生徒も教師の声が聞こえていたのに、不自然に誰もいなくなってしまい学校に閉じこめられてしまった。

セキュリティを守りつつ脱出出来ないかと日が暮れて暗い校舎の中を歩き回ったが、解決策を見いだせなかった志帆は心細さから、他校ではあるが心霊現象についての話し相手である真紘に連絡をした。

しほ
しほ
あのね…
まひろ
まひろ
ん?どした?
しほ
しほ
学校に閉じ込められたw
まひろ
まひろ
え?またかw
しほ
しほ
あ、覚えてた?
まひろ
まひろ
3年前だっけ
あの時なかなか来なかったからね
階段は?
しほ
しほ
そういや、同じぐらいの時期だね…暗いし寒い!
今回はあるけど…戸締りしてあって誰も残ってない
しほ
しほ
学校に着いた時からなんか変だったんだよね~
まるでそこに私がいないかのような?
まひろ
まひろ
誰にも気づかれなかったってこと?
しほ
しほ
うん、見回りの先生までスルーw
まるで幽霊になった気分だったよ
まひろ
まひろ
何かあるのかもね
まひろ
まひろ
管理人さんいないの?
しほ
しほ
うちの学校いないみたい
まひろ
まひろ
えー、まじか
しほ
しほ
さっき知ってビックリだよ
まひろ
まひろ
www
しほ
しほ
昇降口に鍵ないし、あったとしても戸締りが出来ないんじゃ出ていけなくてさー
まひろ
まひろ
何かあったらまずいもんね
しほ
しほ
玄関口ならもしかしてって思ったんだけど、そっちも鍵なかった
まひろ
まひろ
どうなってんのw
しほ
しほ
昇降口も玄関口もちゃんと見てなかったから、元がどうなのか分からないんだけど…
まひろ
まひろ
あー、今回は鍵が消えてるのか
しほ
しほ
多分そういうことだと思う
まひろ
まひろ
うーん、困ったね
しほ
しほ
こうやって話し相手になってくれるだけで心強いよ
まひろ
まひろ
前みたいにさ、時間が解決するかも?
しほ
しほ
もう2時間ぐらい経ってるんだけどね…泣
まひろ
まひろ
長期戦かな?
しほ
しほ
勘弁してよー
まぁ、最悪一泊するつもりだけど…最終手段で
まひろ
まひろ
それもありかも
しほ
しほ
いや、夕飯の買い物と支度あるから!
あと2時間ぐらいしたら親も帰って来ちゃうし!
なるべく親にも知られることなく、何事も無かったことにしたいの!
まひろ
まひろ
セキュリティ会社に連絡してみる?
しほ
しほ
生徒が呼んでいいものか…あまり大事にしたくないしなー
いや、だから穏便に済ませたいんだってばw
それも最終手段で!
しほ
しほ
最終的には窓から出ちゃうのも手かな…申し訳ないけど
まひろ
まひろ
最終手段多いなw
しほ
しほ
うーん、もう一度探してみようかな
まひろ
まひろ
そろそろいいかもね?
しほ
しほ
うん、多分ね玄関口のところに札のようなのが掛けてあるんだ。
さっき見た時は何も無かったけど…多分、その下に鍵のボタンがあると思う
まひろ
まひろ
ボタン式なんだ?
しほ
しほ
玄関口の外になにか機械があるみたいだから、多分ボタンタイプかなと思って
まひろ
まひろ
元に戻ってるといいね
しほ
しほ
何となくそろそろ戻りそうな気がする
まひろ
まひろ
行ってらっしゃい
志帆は真紘とのやりとりを中断し、玄関口へと向かった。
     ~  後  編  に  続  く  ~
星空あみん
いきなりLINEから始まっても会話内容が分かりづらいかと思ったので、簡潔にあらすじを書こうとしましたが、無駄に長くなってすみません。

もっと長かったのですが、これでも半分くらい省略しました←
文章まとめるのも表現も下手だからこんな感じになってしまう…。

こりゃ全体を小説風とかの話を書けそうもない(苦笑)


実際は携帯の電源が切れてしまい、学校の公衆電話から唯一覚えていた友達の家電に掛けての会話なのですが、ここではLINE風というか完全に置き換えてしまいました←

LINEだったらね、わざわざ他校の友達じゃなくて、同じ学校の友達にというか、グループや何人かに送ったりしますよね…そこは隠しても少し不自然な展開になったかもしれません。

通話なので何百円?(千円ちょい?)ぐらいは使ったのでしょうね…。

志帆がもう一度見て回ってる間に真紘は解決法がないか調べてくれたり(どっちも仮名)、真紘が同じ学校に通う人の中で、母校が同じで志帆と友達や面識がある人に連絡をしてくれたりしたそうですが、後編でその描写は省きます(それで余計に真紘がドライな感じになってしまったら申し訳ないけど)

なので会話もLINEに合うような内容に変えたというか具体的な描写(通話だと分かるような内容等)を省いた形になりましたが、話の流れは大まかそのままではあります。

スタンプまで貼ってみちゃったよ(笑)
スタンプは小さいサイズにしてもアップになるし、端に寄せるとかできないのでどっちが送ったか分かりづらそうですね(多用は無理だね)

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