二宮宅
荷物を置き、一通り案内してもらった。
お風呂に入った二宮が上半身裸で出てきて、キッチンに入る。
目を隠し、顔を赤くするあなた。
そんなことを気にする由もなく。
上を着てきた二宮がリビングに戻ってくると、きれいに盛られた食卓に驚く。
二宮が一口食べる。
食べ終わる。
食器を洗い終わり、お風呂から出てくるあなたを待っているのが疲れたのか、ソファーでうとうとしてしまった二宮。
『先生。。。
疲れさせてるよね。。。』
あなたを床に座らせてソファーに座った二宮が、ドライヤーを持ち、乾かし始める。
『先生は、私に興味がないのに、なんでこんなことしてくれるんだろう?
預かってるから?
それだけなら、こんなことしてくれないよね?』
あなたが何を考えているのかわかっているが、何も話さない二宮。
乾かし終えてスーパーに向かい、お米を買う。
家に帰ってくるなり二宮は部屋に入っていった。
二宮side
『やってしまった。。。
一週間の我慢もできないのかよ俺は。。。
一緒に入れてうれしいのに、、、
あ!!!!!
気が持たねー!!!!!』
あなたside
『怒ってる?
何かしたのかな?
朝ちゃんと謝らないと。
明日早く起きなきゃ!』
空を見る二人。
二宮、あなた
『明日どんな顔した会えばいい?』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!