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第1話

マルコ【1】
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2021/04/01 00:23
私は第104期の兵士になった。 

そこで出会った「マルコ」という男の人との話だ。

マルコは正義感が強くとても賢い人だった。

そんな彼に私は段々と心惹かれていった。

訓練兵時代は毎日毎日の大変な訓練に疲れ果てた私に

夕食時いつも優しく微笑みかけてくれた。









訓練兵を卒業し、私は調査兵団に入団を決めていた。

彼は上位10位に選ばれきっと憲兵団に入団するだろう。

もう離れてしまう、彼と一緒にいられなくなる。


その前にこの思いを伝えよう。そう思って最後の夕食の後

彼を呼んだ、好きだと伝えた。

彼は驚きながらも顔を赤らめこう答えた。


「僕も、君がす、好きだったんだ!!!」

私は高鳴る胸を抑えながら彼の胸に飛びついた。


彼は優しく抱きしめてくれた。私はなぜか泣いていた。


そして彼は私の涙を拭いながら優しくキスをしてくれた。


唇と唇を重ねるだけの幼稚なキスだ。


もちろん教官や同期に見つかるのではないかと不安であったが


そんなこと忘れるくらいマルコは暖かかった。










翌日エレンの巨人化での奪還作戦が行われた。











そして奪還作戦は成功した。


彼が見当たらない。


私はジャンが悲壮な顔をしてフラフラと歩いているのを見た。


そして尋ねる。


「マルコ...マルコを知らない??」


ジャンは私の目を見つめ涙を流した。


不意にジャンの後方に目をやると彼の涙の理由を知った。











そこには体の半分を喰われ、倒れている彼がいた。













彼の顔にはそばかすと涙の跡が残っていた。

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