第49話

chapter 47:樹とお風呂
1,461
2021/06/24 09:19
部屋を出ると


読書中の優吾と北斗がいた


…気になるので直接聞いてみる


あなた
…北斗
北斗
お疲れ様です…
あなた
あのさ…さっきお茶ありがと
北斗
あぁ…
あなた
なんか…お茶に、混ぜなかったよね?
北斗
は?なんで俺なのよ?
優吾
え、なんかあったの?
あなた
いや…薬?盛られたかなって…
北斗
てかさ、そもそも昨日の今日で体休めないの?樹とやるとか聞いてなかったし、大我もそこに混ざってたし。ていうか薬盛られてたら今頃裸見られてるだけで感じるだろ…
あなた
あ、ごめん
優吾
確かに(笑)…え、じゃあ薬盛られたって思うくらい感じちゃったわけ?
あなた
あ…
北斗
ふーん、気持ち良かったんだ、あんまり声は聞こえなかったけど
あなた
それは…
大我
あれ、二人とも起きてるんだ
優吾
お疲れー
大我
シャワー浴びて寝ます、おやすみなさい!
優吾
おやすみ
北斗
おやすみー
あなた
…なんですか
優吾
大我もシャワー浴びるの?
北斗
やったの?3P
あなた
…まあ、3Pかも
優吾
なにその微妙な言い方
あなた
3人協力プレイ、と言ったところでしょうかね…
北斗
あ、話戻すと、俺は薬とか盛ってないし。得しないでしょ今日盛っても。
あなた
直前に飲んだのがお茶だったからさ…そこを疑ってしまった。ごめんなさい。
優吾
じゃあなんか直接樹に飲まされたとか、塗られた?
あなた
それもないの…
優吾
じゃ、テクニックってことだな
あなた
そう、だよね…?
北斗
へー、今日はそんなに気持ち良かったんだ
あなた
北斗
薬飲まされたとか疑うくらいに気持ち良かった?
あなた
…もう
優吾
あなたね、そもそも裸なんだし今頃顔赤くしないの(笑)
あなた
恥ずかしっ(笑)
北斗
さっさとシャワー浴びな?
あなた
じゃあほんとに何も混ぜてないんだね…?
北斗
混ぜてない、って言ったところで信用してくれんの?
あなた
それは…信じるしかない、って失礼だよね。ごめん、信じるよ。
優吾
じゃ、お風呂で樹と楽しんできて!
あなた
二人ともまだ寝ないの…?
北斗
読書中なの。
優吾
お茶も飲んでるし。も少ししたら寝るけど
あなた
私が後で洗うから流しに置いといてよ。
優吾
いいの?じゃあそうしますわ
北斗
ありがとね
あなた
へっくしょん
優吾
早く風呂行けよ(笑)
あなた
ごめん!(笑)…おやすみなさい。
北斗
おやすみ
優吾
おやすみなさい














お風呂にたどり着くと


樹もくしゃみをした
へくしっ!
あなた
お待たせしちゃった…
全裸で立ち話してたら寒いの当たり前だろ…俺にもくしゃみ移ったし…
あなた
ごめんね
じゃ洗うからこっちきて




身を任せて体を洗ってもらう


意地悪なことはされず


ただ優しく丁寧に泡で体をなぞってくれた
疲れた…?
あなた
…気持ち良かった
(笑)疲れてないかって聞いてるの。
あなた
それは…疲れたけど…
けど、気持ちいいほうが勝ってるんだ
あなた
ダメだね…
気持ちいいのはいいことだけど
あなた
寒いよね、シャワーかけるよ
じゃあそうする
あなた
お風呂の樹はめちゃくちゃ優しいね
そう?でもなんで一緒に入ろうと思ったの?まだ足りないの?
あなた
そういうわけでは…
俺はお風呂ではやんないんで。
あなた
なぜ?
なぜ?って(笑)聞き方ウケる(笑)
あなた
お風呂でやっちゃえば楽じゃん…って思ってる
濡れてるの好きじゃないし。濡れたままで寒いのやだから。
あなた
そっか。でも同じこと言ってる人いたよ(笑)
え…しょっぴー?
あなた
そうです…
俺としょっぴー重ねんなよ(笑)
あなた
ごめんなさい…ついつい…
そんなに俺に服従したいの?
あなた
えっ…
そういう目つきなんだよ、ずっと
あなた
ちょっと怖いけど、お風呂では優しいし…
毎日いろんな人とヤりすぎて頭おかしいんじゃない?少しは休めよ…
あなた
ごめんなさい…でも早くデビューに向けて
ヤった回数で競ってるとかじゃないんなら、毎日無理してヤってもさ?まあそういうのが好きだとしてもヤることないじゃん
あなた
そうですね…
俺らどうしたらデビューできるの?女を知るってどういうこと?あなたみたいなセックスが好きなヤツばっかりが女じゃないと思うけど
あなた
そうですね…どうしたらデビューできるんだろ…
知らないフリ?知ってるんだろ、どうすればいいか…なぁ…



手を止めた樹を見上げると


真剣な眼差しで


私を見下していた




…本当に知らない、デビューの条件。


申し訳なくて目線をそらした

あなた
ごめんなさい…
ごめん、怖かった?
あなた
ほんとに知らなくて…
ごめ、マジでごめん!ちょっと脅したら吐いてくれるかなって思って
あなた
なんだよ…
俺も一応演技派だから?ドラマもバラエティもこれからたくさんやるわけだしさ


シャワーを持っている手を掴まれて


樹の胸に抱き寄せられる


シャワーと樹の体温を


ダイレクトに感じる



ごめんね?これ流したら出よう
あなた
うん…
あ、でも俺のことも洗ってよ、泡付いたし(笑)
あなた
了解です!じゃ交代ね
あなたってさ、あんまり俺のこと見てくれないね
あなた
そんなことない…
話すときは相手の目を見る、基本でしょ?
あなた
はい…
ちゃんと見つめて?…睨まないで



あんまりまともに見てなかったけど


さすがジャニーズ、かっこいい


見つめ合うと二人だけの世界になる







またぎゅっと抱き締められた


そして軽く触れるだけのキス

…びっくりしちゃった?
あなた
だいじょぶ。


樹の体を洗って二人でバスルームを出る


リビングにはまだ二人がいた




北斗
京本にも聞かれたんだけど、媚薬のこと
あなた
ごめんね、私が聞くようにお願いしたの
北斗
樹ってめっちゃテクニカルなことしてたのね
テクニカル…かな?
優吾
大我に聞いたよ…あと残りのお茶も持ってきてもらった。
北斗
洗いもの済んでるから
あなた
ありがとう、申し訳ない…
じゃ、おやすみ。
あなた
おやすみなさい!
優吾
おやすみー
北斗
おやすみ。



樹の背中を急いで追いかけ


部屋に戻った





そのままベッドへと入る






…あのさぁ
あなた
まだなんか期待してる?
あなた
し、してませんよ…
寝るよ?
あなた
はいっ
…近いんだけど
あなた
あ、ごめんなさい
一緒のベッドなのに寂しいとか思ってんの?
あなた
…ん
恋人とかそういうのじゃないんだから
あなた
わかってるけど…
じゃあ、お前が寝るまではちょっとはくっついててあげてもいいけど
あなた
ほんと?
めっちゃ嬉しそうにするじゃん(笑)
あなた
寂しかったです
素直でよろしい



ベッドと体の隙間に手をつっこまれて


優しく抱き寄せられる





やめたときに起こしちゃったらごめんね
あなた
今が良ければそれでいい…
おやすみ
あなた
おやすみなさい







なんだかんだ疲れていたようで


すぐに眠りについて


樹が離れていく感覚もなく




ぐっすり眠った






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