片手に手袋をはめ、親指と人差し指の輪の中から肉を絞りだし、スプーンで取って見せた
しゃぶしゃぶ鍋の具材がどんどんなくなっていく
食べながら喋りながら、写真を撮って忙しいジェシー
黙々と食べ進める樹
食べる？と聞きながら具材を取り分けてくれる北斗
鍋の具の補充をしてくれる優吾
なんていいつつ、ちゃっかりたくさん食べるジェシーなのでした。(笑)
いよいよお鍋も終わりました。
樹に少し遅れて
ジェシーの重みをまといながらベッドに向かう
肩までかかるように布団を整えて
自分もベッドの中央に潜る
至近距離で向かい合う
布団から出した片手には小さなピンクのローター
小刻みに揺れるローターを
首筋
腕
お腹
腰
をゆるゆるといったりきたりする
声が出てしまうほどじゃない
服の上からのローターだし
大した刺激でもない
仕方なく樹のほうに向き直る
くすぐったいとかはないが
振動は感じる
もう、そのまま目を閉じて
無視することにしていると
いつのまにかぐっすり寝ていた
目を開けて、北斗と目が合う
が、両サイドからがっちりホールドされている…
布団を北斗にはがされる
それでも二人は起きる兆しがない
北斗に目で訴える…
ジェシーが先に出ていき、樹と二人きりになる
なんかさっぱりしてる…
部屋を出ると台所に優吾と北斗が
一人でシャワールームに入るのは
少し寂しい気がした
でもさっさと済ませて
自室に戻る
人差し指と親指で摘まんだ佃煮を
差し出してくるので
パクついた
不服そうな顔で舐めていると
風呂上がりの人が近づいてきた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。