第48話

episode 46:樹と前置き
1,525
2021/05/04 11:24
部屋に入ると


樹が抱き締めてきた





あなた
怒ってる…?
喋らなくていいから
あなた
ごめんなさい
怒ってないから
あなた
ほんとに…?
…そんなにさ、ビビられるといじめたくなっちゃうからもうやめてくんない?
あなた
…はい
嫌ならやめるからその時は言ってね?
あなた
うん




抱き締めたまま


髪を撫で


背中を撫でる


こちらはただ


樹の薄い胴体に手を回して


くっついているだけだった
ごめ、ずっと立たせっぱなしで。寝る?
あなた
脱ぐ?
まだいいよ、ベッドに寝て?



言われるがまま


ベッドに横たわる







寝ちゃってもいいから…いいけど、きょも来たら起きてね?





添い寝してきた樹が



さっきと同じように




体を撫で回す
なんでこんなことしてるか…あとでわかるから
別にそこまで嫌なことをされているわけでもなく


触られるがままにしていた


ただ


ずっといいところは触ってくれない











それが続くなか


大我が部屋に入ってきた
大我
コンコン 失礼しまーす
待ってた
大我
遅くなってごめん
じゃ、適当に見ててよ。まだね、なんにもしてないから。服の上から触ってただけ…あなた、服脱いで全部
服を脱いでベッドにまた横たわる
素手とローターどっちがいい?
あなた
…ローター
じゃ、まだまだ声出さないでね
目を閉じて深呼吸して


樹が震えるローターを当ててくるのを受け入れる








首筋



脇腹



時々くすぐったいこともあるが



敏感なところには触れてこないので


特に声が出てしまうことはない









ローター入れるよ?
指をスッと入れて確認してから



電源を切ってあるローターを挿入した

指、ちょっとしか濡れてないけど
指を口の前に差し出される


口を開けたら入れてくれると思ったら


入れてくれないので


舌を伸ばして舐める



この指で、気持ちよくしてあげるね?




さっきから何度も触られた


首筋





手首


鎖骨




あれ。鎖骨さっきから触ってたじゃん、なんでビクビクしてんの?
あなた
くすぐったい…ふぅん…
これ以上声出すなよ
鎖骨でしばらく遊んでから


少しずつ下に降りていく

乳首ようやく立ったね、触ってほしい?
あなた
ん…
今まで触ってないからそのまま次いこうか
あなた
…触ってほしい
触ってほしい?
あなた
触ってください
とろけた顔、かわいい
体がビクビクする


この程度で感じるなんて


媚薬を盛られたみたいだ
どした?
あなた
なんか…飲まされた?
飲ませてないよ、安心して気持ちよくなって?
ローターのスイッチを入れて


上に覆い被さる樹


顔が近づいてきて



深いキスをする



キスでも気持ちよくて


呼吸が浅くなる


…かわいい
お腹を適当に撫でられるだけなのに



その程度で



体がビクビクする
気持ちいい?
あなた
うん…
声我慢してて偉いね
あなた
うん…
きょもに触ってもらおうか?せっかくだし
あなた
やだ…
だいじょーぶ!きょもこっちきて
大我
…どうしたらいいの?
指の腹で、腕とかお腹とか優しく撫でて。敏感なところは触れないであげて
大我
こういうかんじ…?
あなた
んっ…
いい反応
大我
どうやってこうなるの…?
薬とか使ってない、信じてもらえないかもなんだけど。ただ、おんなじように触ってただけ。この部屋に入ってから。
大我
ずっと触ってるだけ?
そう、きょもがお風呂はいってる間、ずーっと、触ってほしそうなとこは、絶対に触らない。それで焦らして、どっか触ると、エッチなスイッチが入るの
大我
へー
前戯はめんどくさいかもしれないけど、時間かければかけるほど効果ありよ
大我
なるほど
ね、ほんとになにも塗ってないし飲ませてないから…北斗の淹れたお茶飲んだでしょ、気になるなら聞いてみな
あなた
はい…っ…ゃ…
電マ使う?
大我
使うー
乗せちゃダメだよ、浮かせるくらいソフトタッチで
大我
はーい
逃げんなよ、押さえつけられたいの?
あなた
ん…!
ね、こんな顔見たことある?
大我
なかった…
ねー、かわいいね


じゃ、乳首責めよっか
あなた
んーっ!んん!


樹は素手で、大我は電マで乳首を責める








脚をばたつかせて快感を逃がしていく


そんなに気持ちいい?それとも声我慢すると気持ちいいのかな?



やっと触ってもらったところに


刺激を感じて体が反応する


気持ちよすぎて声が出そうになるが


口を閉じたりして声を抑える







十分なほど楽しんだようで


ようやく解放された
休憩。
大我
大丈夫…?
あなた
…ヤバい
何が?
あなた
気持ちいい…です…
やっば(笑)
あなた
大我さ…北斗に聞いてもらえないかな
大我
何を?
あなた
なんか混ぜてないか、お茶に
まだ疑うの?
あなた
疑って申し訳ないけど…
じゃあいいじゃん
あなた
だって…これが何かしらの効果だったら…
大我
だったら?
あなた
依存しちゃうじゃん
は?(笑)
大我
そうだね…北斗に聞いてみる
ほんとになんにも混ぜてないからね、俺は
大我
でもそれならもっとすごいし…
じゃあもうそんなに疑ってるならやめよっか?ね?もう十分遊んだでしょ
あなた
…んっ
なに?喋れば?
あなた
いや…
はい、じゃあ今日はここで終わりで…きょも平気?
大我
んー、すごく勉強になった!
あなた
待って…
どした?
あなた
続きしよ…
続きって?もうローター入れたからいいじゃん
あなた
やだ…
やぁだぁ❤️だって(笑)
あなた
樹…
大我
じゃあまだ続ける?
あなた
大我は…平気なの?



思いきって大我の股間に触れてみる



大我
や、なに急に
あなた
固くなってる…
おい…今日は俺とだろ…
あなた
でも固くなっちゃってるんだから…
俺だって準備できてるから…じゃあ続きしよ、入れるよ?
あなた
はい…
気持ちよくても声我慢してね?
あなた
もう入れるの…
ローター抜いて入れるだけじゃん…入れたまま入れる?
あなた
それは無理です…
じゃ自分で抜いて?
大我
俺が抜くから、そのあと抜いてね!ふふっ
あなた
あっ!…んーっ…
お前唐突にやるからダメなんだよ、ちゃんと確認して、コミュニケーションとりながらやらないと
大我
あっごめんなさい…
大丈夫?
あなた
ん…
じゃ、声抑えてね、入れるから
あなた
はい…んっ…
ほら、こんなかんじで、
大我
おお
動くよ?
あなた
んっ…
ちゃんと何するか言ってあげないと、不安になって怖くなっちゃうでしょ?
大我
なるほどー



大我に説明しながら


奥を突いてくる

気持ちいい?…気が散る??
大我
あ、離れて見ます…
じゃ、本気でやりますか
大我
ごめんね邪魔して
後でまた手伝ってね
あなた
はっ!…んっ!ん!
ここかな…?
あなた
ひっ…あん…
しっかりいいところを探して突いてくる

さっきまでのやりとりを忘れるくらいの

気持ちよさが押し寄せる…









気持ちいい…
あなた
ん…!じゅっ…じゅりっ!
んー?
あなた
ん!ん!ん!や!



腰に添えられた樹の手首を


ぎゅっと掴む


…なに、どした?
あなた
いきそ…
そんなの自己申告しなくていいよ、好きにしてて
あなた
はっ、…んっ!ん!ん!ん!
いいとこを突かれて



頭が真っ白になる





脱力して肩で息をしていると


樹が離れていった





気持ち良かったね




キャップを開けてない水のペットボトルを持ってきて前に差し出される




起きれる?
あなた
うん
自分で開けれる?
あなた
うん



体を起こして未開封のペットボトルを受け取る



グッと力を入れてキャップを開けた



声を我慢していても、喉は渇く




飲んだら俺にもちょうだい?…口移しじゃなくて、そのまま返して(笑)

癖…というかそっちの発想で自然と体が動いていた




…恥ずかしい







両手のペットボトルとキャップをそれぞれ差し出す
いままでどんなセックスしてきてんの…?まあいいや、きょももやれば?
大我
え、、いいの?



何も言わないで


ベッドに体を倒して大の字になった


いやならいやって言いなよ
あなた
へーき
あっそ
大我
じゃ…



服を脱ぎ産まれたままの姿で



視界に入ってきた大我
大我
じゃ…
…どうすんの
大我
なにも考えてなかった(笑)
あーもー!
あなた
ふふっ
大我
笑わないでよ(笑)


私がタイマンでやらなきゃいけなかったことを


樹がやってくれてる


ちょっと強引なところは苦手だけど


それくらいリードしてくれてるほうが



ちょっとかっこよく見えたりする














…ってことでわかった?
大我
はぁ…はぁ…気持ちいい…
あなた
んっ…
あなたさ、物足りないでしょ…?
あなた
はい…
今日はこれで終わりにしよ。先シャワー浴び
あなた
待って…
ちょっと休んでから、きょもと入れば?
あなた
大我は…

樹が部屋から出ていきそうだったので


体を起こした



大我は隣でぐったりしてる…


ゴムをつけたままのそこに


とりあえずティッシュをかけておく


大我
ごめん…俺はひとりでシャワー浴びます、あ、ここも自分で捨てますんで
じゃ、一緒に入るか。先に行ってる、バスタブのほう
さっさと部屋を出ていってしまった




あなた
大我、大丈夫?
大我
うん、ちょっとしてからちゃんとシャワー浴びて戻って寝ます
あなた
…そんなに気持ち良かった?(笑)
大我
前に…先生とやったときと…色々違った。びっくりしてる
あなた
思い出して勃起しないようにね(笑)
大我
笑われても仕方ないか…でもほんとに違うんだもん。樹には感謝しなきゃ。
あなた
良かったね、またしようね。
大我
先生は…ほんとに気持ち良かった?
あなた
気持ち良かったよ、前と比べたら!
大我
そっか…もっと気持ち良くなってほしいけど、他のみんなのほうが良いよね…
あなた
比べなくていいよ、まずは大我がたくさん気持ちよくなって?
大我
こんな機会なかったら、全然わかってなかったな、えっちのこと。
あなた
メンバーに感謝だね。
大我
ほんとそれ
あなた
じゃ、先にお風呂行きますね…おやすみなさい
大我
今日はありがとう。おやすみなさい先生。また明日ね。
あなた
また明日。





部屋着と下着を雑に掴んで


ベッドに横たわる大我を残して


お風呂に向かった

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