ドアを開けて入ると
慎太郎がたちあがりこちらに近づいてきた
立ったまましばらく見つめ合う
つつみこむように抱き締められた
安心するあったかい胸
しばらくこの時間が続いた
時間はどれくらいかわからないけど
心地よくてまだこのままでもいいなと思った
ベッドまで手を引かれると
先に慎太郎がベッドに腰かけた
慎太郎に背を向けて座ると
どうしても大我と目が合ってしまう…
慎太郎が抱き締めてくる
その腕を軽く掴む
そして
耳元でささやき始める
肩の上に顎を乗せて
手は服の下に滑り込ませ
あなたのお腹を触り始める
逃げ腰になってしまうが
優しい触りかたで身体が疼く
お腹への愛撫を続けながら
耳もとでわざと音を立ててキスをする
その音が脳みそを溶かす
まだお腹と耳だけなのに
じわじわと身体が熱くなる
慎太郎の腕を掴むけど
制止できるわけもなく
ずっと優しく腰を撫で続ける
慎太郎が私を抱えたまま、ベッドに倒れこむ
私も一瞬仰向けになった
そのまま転がされ
いつのまにか普通の体勢になって
目を開けると慎太郎が上にいる
手際よく、タイミングを合わせて
Tシャツとキャミソール
そしてハーフパンツを脱がされる
慎太郎が鋭い目で私を見下しながら
パンツ越しに確認を始める
この子は最年少だったはず…
めちゃくちゃ翻弄されている
どこでこんなこと覚えたんだろうか
慎太郎の顔を見ながら考えたのは一瞬だけで
指先で身体のラインをなぞられて
気持ちいい感覚で頭が充ちていく
睨んでるんじゃなくて
ただ
もっと触ってほしいだけ
身体をひねって背中を浮かせると
素早くホックを外して
ブラを投げ捨てた
手のひらで乳首をこねまわす
言葉で虐げられるだけで
身体が熱くなって
軽くイって脱力した
乳首を強く摘ままれた
はずなのにあまり感覚が来ない
スルッとパンツを脱がされ
自分で足を広げて待つ
中の壁を指でなぞったり
指を出し入れする度に
恥ずかしい音が聞こえて
余計に自分も声がこぼれる
一番気持ちいいところに
慎太郎の指が当たり
身体がビクビクする
ピンポイントにしつこく責められる
ピチャピチャという音がよく聞こえる
優しくてめちゃくちゃ上手い…
だんだん力が抜けてくる
おへその下を少し押さえつけられて
気持ち良くなりすぎて
頭が真っ白になる…
しばらく押さえつけられていたが
その手が離れ
指も引き抜かれた
上体だけねじって
乱れた呼吸を整えるように
少し背を丸めた
慎太郎が服を全て脱ぎ捨てて
全裸でまたそこに手を添える
また指が入れられ
いいとこだけを責め続ける
声にならない声が出てしまい
止めることができない
喉が痛くて
苦しくても
気持ちよくて声が止められない
さすがにベッドが濡れていることは
わかるようになったが
潮を吹く感覚は全くない
指を抜いた慎太郎は
バスタオルを身体にかけて
背中を撫でてくれた
涙が自然に出てきて止まらない
目の前にティッシュを数枚置いて
慎太郎が添い寝してくれる
となりの温かさが心地よくて
安心して
苦しいのが収まってきた…
呼吸が乱れたまま
ティッシュで涙を拭く
寝返りを打って
慎太郎のほうを向いた
慎太郎の大きな手が
ボサボサになった髪を整えて
頭を撫でてくれる
ゆっくりと体を起こすと
すっ、と起きた慎太郎が私を支えてくれた
ペットボトルを開けて渡してくれる
コクンと頷いて返事をする
部屋に残されて
戻ってくるとは聞いていたけど
突然寂しさを感じた
服を着て、お風呂に向かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。