<あと10分後にイルカショーが始まります。繰り返します………
イルカショー見るって話覚えててくれたら、行けば会える!
------------
------------
前は濡れちゃうんだったっけ?
なら、後ろの方に……。
ドン!
私はお礼を言うために下げた頭をあげると、そこには、
私が探していた2人だった!
そう言って、兄さんに勢いよく抱きつく。
兄さんの言葉で周りを見るとみんな席に座り始めていて、座れる場所がなくなりそう。
私が選んだのは前から3列目!
ここなら濡れないでしょ!
--------------
まさかのまさかよ。
めっちゃ濡れました。
っていうのは半分嘘で、靴がびしょびしょw
もちろん靴下も。
気持ち悪いのもあるけど、疲れたせいか眠たいのよね……。
どうしよ、頼もっかな。
濡れて帰るって……もうちょっとマシな言い方なかったのかな。
この後すぐ寝てた私は家に着く頃に起こしてもらい、家に入るとトン氏がタオルを持ってきて「え?濡れてへんやん」って言ってて面白かったw
足が濡れたって言うと「お前らどこ行っててん……」って
呆れた顔で言われたね。
……To be continued
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。