今日もいるかな、なんて期待をのせて
勢いよく玄関の扉を開けて並ぶ靴を確認する。
いる….。
声をあげて伝えると出てくるのは
お兄ちゃんのお友達のソンホさん。
お兄ちゃんの中学からのお友達らしく
お兄ちゃんと二人暮らししてる私の家に週に3回ほど遊びに来ている。
にこにこしながら一緒にリビングまで行き
ソファの隅と隅に腰を下ろす。
私がなんでこんなにも楽しみにしてるか
私は紛れもなくお兄ちゃんの友達であるソンホさんに
恋をしている。
余裕あるそうに笑うソンホさん。
この笑顔を見るたびに
胸がキュッと痛くなる。本当に好きだ。
初めはただのお兄ちゃんの友達だと思ってたけど
どんどんソンホさんを知っていけばいくほど
好きという感情が湧いてくる。
罪な人だ。
思わず出た言葉だった。
少し俯きながら答えるソンホさん。
そしてまた口を開いた。
それからソンホさんとお付き合いしはじめて
予定がないのにお兄ちゃんに無理矢理遊びに行きたいとお願いしてたことや
私の惚気話を毎日のようにしてたことを聞かされた。
余裕がないソンホさんも
だいすき。
end













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。