圭介
その怪盗クロウって一体何者なんだ?
鳥羽警部
俺も詳しいことは知らんが、三重県御浜町の海上に最近完成した神志山ホテルってあるだろ?
圭介
あぁ、あの赤澤財閥のやつか。
鳥羽警部
そうそう。その赤澤財閥のトップ、赤澤勉がそいつから予告状を直接受け取ったんだと。
圭介
直接?なんでそんな必要が?
鳥羽警部
さぁな。俺も詳しいことは知らん。
圭介
ちょっと待てよ……。
圭介はそれに思い当たる節があった。昨夜自分の好敵手だと言った宙に浮く謎の男。
寝ぼけていたせいでよく覚えていなかったが確かにカードを直接受け取った記憶だけはあった。
圭介
そいつ、昨日俺のところに来たやつかもしれない!!!
鳥羽警部
何!?本当か?それは?
鳥羽はテーブルに両手をつき、身を乗り出した。
圭介
あぁ、確かそいつ俺にカードを……。
圭介はそう言ってズボンのポケットを探る。
圭介
あった!!!
手に触れたカードを卓上の上に勢いよく叩きつけた。
そのカードは黒く、そこに真っ白な字でこう書かれていた。
鳥羽警部
これは奴からの挑戦状をお前が受け取ったってことか?
圭介
そうみたいだな……。
圭介は拳を強く握りしめ、武者震いした。
圭介
望むところだ。
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第11話 第3章 恐怖の"カグツチ" 1
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今世がまさかの(ある意味)王道夢小説の世界だったけど夢女子の一人として不満が満載なので総力を尽くして作品を盛り上げたいと思います 「夢主また屋上でボカロ歌ってんな」 ______ ある日、前世の記憶(限界夢女子時代)が蘇った主人公『親友』。そんな彼女が生活する今世はかつて自分が好きだった作品の"夢小説"の世界だった。 この世界を読んだ人が楽しめるよう盛り上げるべく立ち上がる親友。 夢小説あるあるな展開を作り上げたり、キャラクター達の口調を正したり、時には推しを眺めたりして、今日も彼女は夢主の隣で暗躍していた。 今日も波瀾万丈な夢小説生活が始まる。 ※この作品は、夢小説や夢小説作家の方々を批判するものではありません すでに投稿した文章を時折修正する可能性がございますが、内容には支障をきたさないようなるだけ注意させていただきます 夢小説あるあるをコメントしていただけるとありがたいです 作品内で使わせて頂く可能性があります 表紙は自作です
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