第97話

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2023/01/15 12:43



  そっと目を開けようとおもったけど

  どうやらメンバーが揃ってるみたいで

  どんな話をしてるのか気になって

  耳を傾ける


  ていうか、若井が僕の手掴んでる


  …え待って
若井 滉斗
 、ぉ、お前、っ、 
若井 滉斗
 起きてるの、っ、泣 
若井 滉斗
 気付いてんぞ、っ、! 
大森 元貴
 だるお前、、笑 
若井 滉斗
 元貴い、泣 
藤澤 涼架
 …、 
  涼ちゃんがいきなり僕に抱きつく
  綾華も、高野も
大森 元貴
 え、なにみんな、、怖 
  そう言いながらも、

  心に何か温かいモノを感じる。


  病室の窓を見る。
大森 元貴
 若井、カーテン開けてくんない? 
若井 滉斗
 ん、 


  若井が、カーテンを開けると

  そこには雲ひとつない空が広がっていて

  鳥も数羽見える
大森 元貴
 空が、綺麗だね 
若井 滉斗
 な、 



  
大森 元貴
 若井、僕ね、寝てる間あなたと会ってたんだよね 
大森 元貴
 若井がこっち側で呼んでくれてたの知ってた 
大森 元貴
 ごめんね 
若井 滉斗
 、お、おう、 
山中 綾華
 あなたちゃんに、? 
大森 元貴
 そ、 
大森 元貴
 それで僕、迎えに行くって約束したんだ 
若井 滉斗
 え、ちょっと待って 
藤澤 涼架
 元貴まさか、
大森 元貴
 ああそれはないy 
高野 清宗
 元貴自分の命は大切にしなさい。 
大森 元貴
 いやだから死のうとしてないって笑 
大森 元貴
 、まだ猶予はある 
大森 元貴
 ちょっと、あなたん所行ってくるね 










 ____


大森 元貴
 あなた、

  ま、返答があるはず無いんだけど
大森 元貴
 これ僕が話しかけてるのそっちでは 
反映(?)されてんのかな、






  …やっぱり、辛い

  逃げたい、現実逃避したい。

  笑い合いたい、抱きしめ合いたい。
  もう一度、名前を呼んで欲しい。
  僕の大好きな笑顔で、

  元貴って、

  何かあったの?って、

  いつもみたいに背中を撫でて欲しい。
大森 元貴
 あなた、っ… 
  反応しないあなたの右手を握って

  涙が止まらない

  迎えに行くって行ったけど

  どうやってそっちにいけるかわかんない。
大森 元貴
 ねえ、あなたの所に行きたいよ、 
大森 元貴
 僕を残してかないで、 
大森 元貴
 、僕も死ねばいいの? 




  そうなんでしょ、?

  あなたが居るのは、生死をさ迷ってる人達が

  集まる場所

  ならば僕もそこへ行けばいい。

  


  …ガタッ
大森 元貴
 うわっ、びっくりした、 

  病室にあった額縁がいきなり

  壁から落ちてきた。
辻井 あなた
大森 元貴
 、今のあなたの仕業でしょ 
大森 元貴
 そんな幽霊みたいなことしないでよ、笑 
  僕はあなたに微笑みかける

  我を取り戻す。

  そうじゃんか、あなたは

  そんなこと、望んでいないんだ。

  あなたが望んでるのは、

  この世界でのこと。
大森 元貴
 、ごめんね 
大森 元貴
 今の発言は彼氏失格だったね、 
大森 元貴
 僕、絶対に助けるから、あなたのこと 
大森 元貴
 …、でもどうしよう、
どうやったらそっち側に

  

  そんなことを考えていると

  いつの間にか、あなたの手を握りながら

  僕は眠りに落ちた。





















 

辻井 あなた
 嘘、どーやってこっち来たの? 
辻井 あなた
 え、生きてる?ほんもの? 
大森 元貴
 え、嘘、なんで此処に来れたの?() 








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