数日後
朝教室に入ると、友達が凄い勢いで私の所に来た
髙橋先輩?
先輩がどうかしたの?
まぁもう関係ないんだけど........
気付いてるんだけどね
自分の本当の気持ち
まだ髙橋先輩が忘れられない........
でも、忘れなくちゃいけない
何で?
忘れたいのに........
先輩が頭から離れない
........え?
そっか........
そうだよね........
髙橋先輩、佐々木先輩が好きだったもん
きっとあれから進展したんだよ
私馬鹿だなー
自分がそうしておいて自分で後悔するなんてさ笑笑
こんな事になるなら最初から髙橋先輩の事なんか好きにならなきゃ良かった........
今はこんなことを思う自分が嫌い
分かってる........
分かってるけど、素直になれない
叶わないのは分かってるけど、最後にちゃんと自分の気持ちを伝えたい
でも、そんな時、頭に浮かぶのは蓮........
蓮はちゃんと私と向き合ってくれた
そんな蓮に申し訳なく感じて
なかなか自分の気持ちを言えない
何が正解なのか分からなくなってくる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。