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第8話

イケメンさんの正体
すずは
…………それで? 逃げちゃった、と
昼休み。


今朝起こったことを話すと、すずたちはあきれた顔をして、美羽は面白そうにニコニコしていた。


私はため息をつきたくなるのを抑え、『だってさぁ』とこぼした。
You💕
ビックリしたんだもん。 イケメンさんだったんだもん
……突然告白された、あのあと。
私は固まって、そりゃもう表情すらも固まって。


何も言えなくなって、急激に顔が熱くなっていって。


イケメンさんはまっすぐな澄んだ瞳で、じっと私の言葉を待っていたけど。


いや、まって。


ちょっと待って。


『好き』? 私を? 初対面で?


たいしてキレイでも、可愛くもないのに?


こんなイケメンが、なんで!?
You💕
あ……え、えええと……
頭の中が混乱して、上手く話せない。


どうしよう、どうしようと目を回していると、ちょうど良くも悪くも、バスが来た。


私は逃げるように立ち上がると、
You💕
あ、え、えええと
と意味を成さない言葉を連発しながら、バスへと向かう。


イケメンさんは、そんな私を驚いた顔で見ていた。


バスに乗り込む直前、せめてもの返事をと思い、声を出した。
You💕
ごっ、ごごご、ごめんなさいっ!
…………そんなことしか、言えなかった。


本当に申し訳ない。


人生で初めて受けた告白ゆえに、テンパリすぎた。
すずは
なんで断っちゃったの?
すずの顔が怖い。


あんなにイケメン手放すなんてありえない、とその目が訴えてくる。


あんな顔面偏差値のお高いお方が、私のことを好きになってくれたなんて、これはもう奇跡レベル。


でも、ビックリしたんだもん。


あんなイケメンさんと付き合う勇気、なかったんだもん。


第一、名前も高校名も知らないし。


いったいいつから、どうして私のことなんか好きになっちゃったのか、お尋ねしたい。


痴漢を撃退した、かっこよさに惚れちゃったとか?


いやいやそうだったら、私の名前を知ってるはずがない。


だいたい、あんなインチキ、かっこよくないし。


どうなってんだ、ホント。


イケメンの思考回路はさっぱりわからん。


もやもやと考えながら、3人で自販機へと歩く。


その途中の廊下で、私は目を見開いた。

今まさに少し先で、
階段に向かって歩いている人。



あ、あ、あの、さらさらな黒髪は。



私は息をするのも忘れて、美羽とすずの肩をバ

シバシと叩いていた。
You💕
あ、あの人! あの人だよ……!
え? とふたりが眉を寄せて、私が指差したほうへ歩く。



私もおそるおそる、ふたりの背中へついていった。



うそ、うそ。



マジですが、マジなんですか。



心臓が、ものすごい音を立てて鳴っている。



ふたりは、じっと彼のうしろ姿を見つめていた。



やがてすずが振り返って、
すずは
まさか、同じ学校だったなんて……
と驚いた顔で言う。



……やっぱり、そうですよね。



例のイケメンさんですよねぇ!!
みう
……私、あの人知ってる
いまだにイケメンさんを凝視していた美羽が、ぼそっと呟いた。
You💕
ええっ!?
みう
電車で見かけた時から、なーんかみおぼえあるなぁと思ってたんだよねぇ。
あ、知り合いとかじゃないよ?
有名だから
有名!?
You💕
それってやっぱりイケメンだから……!?
みう
それもあるけど。  いや、大部分だけど。
ほかにも、頭がいいとか、クールとか……
まじで!?


なんてことだ。


私はそんなすごい人に、告白されてしまったのか。


ポカーンとする私に、美羽は真剣な顔をして続けた。
みう
名前は、佐藤寛太。 2年生だから、先輩だよ。
イケメンで物静かで頭もよくって、なんでもすぐこなしちゃうんだって
だからモテモテ、と美羽が言う。


も…………物静か。


まぁ、今朝のを見る限り、よく喋る人じゃないのは分かったけど。


しかし、そんな人がなんで私なんかのことを…………??


いよいよ分からなくなってきた。

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Mippy💙
Mippy💙
AAA,真ちゃん寄りのAll 水溜りボンド パオパオチャンネル まだ未熟ですがぜひ小説を読んでみてください!!
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