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第6話

告白されました。
そのあと、無事駅に届けることが出来た。


女性は最後まで、私とイケメンさんにお礼を言っていた。


やがて女性が去っていくと、二人でバス停まで歩き始める。


その間は無言だったけど、苦じゃなかった。


一緒に痴漢を撃退した人。


そのくらいの関係だし、それまでの関係だろう。


寂しけど。


だってイケメンだし。


それにしても、どこの高校の人なのかな。


学ランはこの辺りの高校では珍しくないし、うちの高校は指定のカバンがある訳でもないから、彼が持っている学生カバンじゃ判断できない。
You💕
あ、あのー……
せっかくだし高校名だけでもと、口を開く。


だけどその時、ちょうど地面に段差があって、つまずいた。


やばっ……と思った時にはもう遅い。


べしゃっと派手に転んで、地面にダイブしてしまった。


シーンと静まりかえる場。


うう、痛い。


足すりむいた……最悪。


てゆーか、さすがの私も恥ずかしいです。
You💕
…………すいません…………
バス停を目の前にして、よろよろと立ち上がる。


イケメンさんは私のちょっと後ろにいたけど、何も言わなかった。


案の定、膝は痛々しく擦りむけていて、血が出ていた。


高校生にもなって……はぁ。


なんだ今日は。


厄日か。


眠いし、痴漢現場には遭遇するし、イケメンの前で転ぶし。


悪い事ばっか起きてるんですけど。


パンパンと、スカートについた砂を払う。


すると、イケメンさんが不安そうな目をして、私の前へ歩いてきた。
イケメンさん
……大丈夫?
大丈夫です、大丈夫です。


イケメンに心配されるという人生の一大イベントに、思わず痛みを忘れた。


だけどそれもつかの間、一気に恥ずかしくなってきた。
You💕
わ、私、よく転ぶのでっ。
ほら、大きい絆創膏持ってるし!!
ドーンと、でかいサイズの絆創膏を、ポーチから出して見せる。


私のなけなしの女子力が詰まったポーチだ。


ピンク。


これだけでも女子力高く見える気がする。


消毒液もバッチリ持っている私は、今無足を引きずって、バス停まで歩いた。


そして、バス停のベンチに座って、消毒をする。


イケメンさんはその様子を、黙って見ていた。


うう、恥ずかしいからあんまり見ないでください…………。


消毒を終えて、ふぅ、と息をつく。


自分の消毒とはいえ、見てるだけでも痛い。


消毒液を置いて絆創膏を手に取ると、イケメンさんが
イケメンさん
貸して
と言ってきた。


へ?
You💕
なにを……?
イケメンさん
だから、それ。
絆創膏
You💕
なんで……?
イケメンさん
貼ってあげるから。
早く
ええっ!?


固まる私の手からスっと絆創膏を奪って、イケメンさんはベンチに座る私の前に膝を着いた。


ちょ!!


そんな!!


イケメンさんがそんなこと……!!!


アワアワとする私に構うことなく、イケメンさんはペリ、と絆創膏のカバーを剥がして行った。
You💕
あ、あの
イケメンさん
黙って
ヒィ。


なんで私、名前も知らないイケメンさんに、絆創膏を貼られてるんだろう。


なかば諦めて、イケメンさんにまかせる。


真剣に私の膝下を見つめる姿に、なんだかちょっとときめいた。


…………かっこいい人だ。


顔もいい上に、痴漢野郎を積極的に撃退しに行くとは、心までイケメン。


さらりと探されるような仕草で、彼は私の膝に絆創膏を貼ってくれた。


ふと、彼が顔を上げる。


私はすっかり見惚れていて、反応するのに時間がかかってしまった。


絆創膏は貼り終えている。


私はあわてて、お礼を言おうとした。
You💕
…………あ、あり……
イケメンさん
咲良あなたさん
えっ。


なんで名前、と私が思うより早く。


目の前のイケメンさんは、私を真剣な目で見つめて、言ったんだ。
イケメンさん
好きです。
付き合ってください
と。

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Mippy💙
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AAA,真ちゃん寄りのAll 水溜りボンド パオパオチャンネル まだ未熟ですがぜひ小説を読んでみてください!!
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