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第4話

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顔を真っ赤にしたおじさんが、眉を寄せて振り返る。


私はムッとした顔のまま、制服のポケットからスマホを取り出した。


そして、おじさんの顔の前に突き出す。


おじさんはびっくりした顔で、私の持つスマホを見た。
You💕
これ!  さっきおじさんがやってたこと、全部録画してました。
警察に知らされたくなかったら、今すぐその手を離してください
痴漢男
な……う、うそをつくな!  ほ、本当に録画したのか!?
その顔には焦りが浮かんでいる。


よーし、あともう一押しだな


突然やってきた私を、イケメンさんは驚いた顔で見下ろしていた。


私はおじさんを見上げ、ニヤリと笑う。
You💕
本当ですよ。  あ、ここで録画したの見ます?  まぁ、本当に映っていたら、おじさんもう終わりでしょうけど
おじさんの顔が盛大に引きつる。


そのとき、ちょうど電車が止まって、ドアが開いた。


おじさんはこの隙にと言わんばかりに、逃げようとする。
You💕
あっ
私が声を出すと、イケメンさんががっちりとおじさんの腕を掴んでくれた。


ナイス!


わたしは、被害にあった女性を見た。


彼女は私と目が合うと、一瞬迷うように目をそらしたあと、力なく笑い、首を横に振った。


たぶん、『もういいです』ってことだ。


イケメンさんもそれがわかったのか、ぱっと掴んでいた手を離した。


おじさんは危機一髪という顔で、すたこらとホームへ降りていく。


電車は新たに人々をのせて、またプシューと音を立ててドアを閉めた。


シーンと静まり返る車内。


今乗ってきた人達は分からないだろうけど、降りずにいた人たちは私たちを見ていた。


やがて、拍手がなり始める。


被害者の女性は瞳に涙を溜めて、私とイケメンさんに、しきりにお礼を言った。


車内が一気に拍手に包まれて、何だか照れる。


美羽とすずは『またか』と言う顔をしていて、苦笑いしていた。


うはは、痴漢野郎を撃退した。


やったね。


ふと頭をあげると、イケメンさんと視線がぶつかった。


うひゃー、綺麗な顔!


彼は私を見つめたまま、『ねぇ』っと言った。
イケメンさん
……本当に録画したの?
You💕
え?  もちろん嘘ですけど
イケメンさん
…………
当たり前じゃないか。


私にそんなとっさの知恵があったら、少なくとも取り柄が元気なところしかないような人間にはなってないよ。
イケメンさん
ハッタリだってバレた時は、どうするつもりだっの
You💕
そのときは、そのときですよー
イケメンさん
………………
あはは、また黙られた。


まぁ、これが私だもんね。


私に出来ることがあるなら、やりたいと思っちゃうんだ。


黙って見てるだけなのは、性にあわない。


今日は特にイライラしてたし。


むしろ、あのおじさんをストレス発散に使っちゃったのが、申し訳ないくらいだよ。

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Mippy💙
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AAA,真ちゃん寄りのAll 水溜りボンド パオパオチャンネル まだ未熟ですがぜひ小説を読んでみてください!!
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