第6話

宿の噂
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2020/01/06 13:04
鳳瑞蓮
あー。やっと着いたよ…
赤羽空翔
有難う。おかげで元気になった
鳳瑞蓮
ぜってー歩けてただろ!
赤羽空翔
いや、無理だった。しかも、蓮が歩くの遅いせいですっかり夜になってしまった
鳳瑞蓮
あのなぁ?(^ω^#)俺はてめーを背負ってここまで運んでやったんだぞ?
赤羽空翔
いや、それは償いで、だろ
鳳瑞蓮
んだよ償いって
赤羽空翔
償いも知らないのか
鳳瑞蓮
うるせー!
宿のおばさん
みなさん、寒い中おいで下さり誠に有難うございます。
鳳瑞蓮
あ、いえいえ
宿のおばさん
ではでは、ご案内致します
???
ちょっとおばあちゃん!無理せんといて!私が行くけん。おばあちゃんは休んどいてって言いよるやろ?もぉー。
宿のおばさん
あぁ、ごめんねぇ
鳳瑞蓮
??
赤羽空翔
(方言…)
宿のおばさん
あ、すいませんねぇ。この子は私の孫娘の林檎です。
季羽林檎
そう、私の名前は季羽林檎(きばりんご)。宜しく
赤羽空翔
へぇー。林檎ちゃん…
鳳瑞蓮
えっと、なんて呼べばいいかな
季羽林檎
その前に貴方達も名前を言うのが普通だと思うのだけど?
宿のおばさん
こら林檎!お客様になんて態度とってるんだい!
季羽林檎
おばあちゃんは休んどってって言ったやろ!
宿のおばさん
まったく…お客さん達、すいませんね。林檎はこうつんつんしている所がありますが、どうか、根は優しい子なので…
季羽林檎
おばあちゃん!
宿のおばさん
はいはい。
宿のおばちゃんはため息をつきながらカウンターの方へ戻って行った
季羽林檎
で、名前は?
鳳瑞蓮
(なーんか…神様みたいだな笑神様にもああやって言われたような気がする笑)
赤羽空翔
お、俺は赤羽空翔。
季羽林檎
ふーん、そっちは?
鳳瑞蓮
あ、風瑞蓮
季羽林檎
…っそ。私は林檎って言って。あんた達はなんて呼べばいいのよ
赤羽空翔
俺は空翔でいいよ
鳳瑞蓮
俺も蓮で
季羽林檎
わかった。じゃあ来て、泊まるとこ教える
鳳瑞蓮
ありがとう
林檎はそう言うと早足で歩いて行った
赤羽空翔
な、なぁ、林檎、怖くね?
鳳瑞蓮
そうか?
赤羽空翔
うん、何か…わかんねぇの?
鳳瑞蓮
あでも、普通の女の子とはちょっと喋り方とかピリピリしてるかな
赤羽空翔
あ!そうそう。あれだよあれ、喋らなかったらモテる感じ的な?
鳳瑞蓮
あぁ、言われればそうかもな…
季羽林檎
ねぇ、
赤羽空翔
Σ(゜ω゜)は、はい?
季羽林檎
この宿の噂、知っててきたの?
赤羽空翔
どう言うこ…
鳳瑞蓮
知ってたら何だ?
季羽林檎
っ…。
俺たちに背を向けていた林檎が、顔だけこっちに向けた
季羽林檎
どうもしない。でも、勇気あるのね。まさかだとは思うけど、肝試しとか?なら辞めといた方がいいよ。
赤羽空翔
何の話だ?
季羽林檎
はぁ…だから、この宿にはね!
林檎が何かを言いかけた途端、ガタガタガタガタッ!っと横にある窓が揺れた
鳳瑞蓮
何だ?
赤羽空翔
Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ
季羽林檎
この宿にはね…幽霊が居るのよ。
赤羽空翔
ゆゆゆゆゆ幽霊!?(ºωº;≡;ºωº )
鳳瑞蓮
空翔、動揺しずぎだろ
赤羽空翔
ご、ごめん。怖すぎて…
季羽林檎
やっと助けに来てくれたんだと思ったんだけど、また肝試しとかか((ボソッ…
鳳瑞蓮
(助け…?まさか、助けて欲しいのか?( ´-ω- )フッ助けると言えば主人公、俺の出番だな!)
鳳瑞蓮
その幽霊、何処に出るかわかるか?
季羽林檎
ま、まさか助け…幽霊を退治してくれるの!?
鳳瑞蓮
あぁ、でも正体が分からないからには太刀打ちがない。
季羽林檎
そ、それならある!こっちに来て!
鳳瑞蓮
あぁ、(楽しくなってきたぜー!!)
赤羽空翔
(;=△=)えええぇ。。行くの?
ガタガタッ!
赤羽空翔
ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ(゚Д゚ノ)ノ待ってよおぉ!!!
そうして俺たちは宿に出るという幽霊を見に行く事にした

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