美鈴
青田美鈴って言います。よろしくお願いいたします
写真部の先輩1
早速ですが、カメラはお持ちですか?お持ちでなければ貸します。
なにか目についたものを撮ってきてください
美鈴
はい!
わたしは、校舎の中を探索し、
美鈴
あっ!これにしよう
カシャカシャ
どんどん撮っていった。
徹矢
!
美鈴
?
さっき、誰かに見られていたような?
誰もいなかった
徹矢
・・・なんで俺、隠れてるんだろ・・・
めぐみ
あの子はまさか・・・
徹矢
・・・めぐみ・・・
めぐみ
あの子、写真部入ったんだね。立派な一眼レフもってる。
もしかして、持参?
徹矢
・・・まぁ、昔からカメラ好きだったしな・・・
めぐみ
徹矢君、あの子に再会して、ちょっと前の徹矢君が、帰ってきたみたい・・に見える
徹矢
気のせいだ
徹矢は、無視していこうとした。
めぐみ
なんで?
徹矢
・・・・・
めぐみ
なんでバスケまでやめちゃったの?わたし、バスケやってるときの徹矢君、いつも笑っていて好きだったよ
徹矢
・・・・
めぐみ
いつから、笑わなくなった?
美咲と別れたから?
徹矢
俺はもう、バスケやる資格なんてない
めぐみ
どうしたら、笑ってくれるの?
どうしたら、元の徹矢君に戻る?
徹矢
・・・・めぐみ・・・俺と一緒にいたら、勇介に誤解されるんじゃねぇの?好きなんだろ?早く行けよ
めぐみ
・・・・うん・・・・そうだね
勇介
・・・・・
悟
勇介?どうした?
勇介
べつに?
じゃあな
悟
・・・・なるほど・・・愛といるのは・・・
徹矢か・・・・
香里
ちょっと?悟!何さぼってるのよ!
悟
はぁ?別にサボってないよ。そんな怒るなよ・・・それに・・・
香里
な、何よ。わたしにばっかり・・・
悟
もう、運び終わったから・・・
お疲れ様・・・
香里
えっ?
悟
また、明日な。
香里
・・・・・・
美鈴
・・・・・
悟
みーすずちゃん
美鈴
(あっ、この背のたかさ・・・)
悟
よっ
美鈴
悟先輩!
悟
相変わらず、カメラがすきなんだね
美鈴
はい!目が見えるようになってから、嬉しくて・・・・
あと、念願の写真部入れたし・・・
悟
えっ?
美鈴
えっ?
悟
あっ・・・いや・・・
それよりさ美鈴ちゃん、徹矢と仲良かったじゃん。どうしたの?何があったの?
美鈴
美咲ちゃんを悲しませたあんな人・・・・
大嫌い・・・
悟
・・・・なんでバスケをやめたか聞いてないんだね・・・
美鈴
わたしには、関係ないことですから・・・・
悟
・・・・・
徹矢
悟・・何サボってんだよ
悟
だーかーらー。サボってないし。
徹矢
なんだよ、おまえ・・あいつに気があるの?
悟
あいつって・・・
えっ?美鈴ちゃんだろ?なんだよ、その言い方
徹矢
どうせ、俺のことを嫌っているんだろ?
悟
よくわかってるじゃん
徹矢
うるさい・・・
帰る・・・
悟
・・・なぁ、徹矢・・・
悟は、徹矢にバスケットボールを、即座にパスした
悟
パス!
徹矢
おっと・・
迷わず受けとる徹矢。
悟
やっぱりお前才能あるよ。
なんでバスケやめようとしてるの?
徹矢
やめようとしてるんじゃない。やめたんだよ、俺は
徹矢は悟にボールを返した。
徹矢
俺のせいであの人は・・・
美咲
ねぇ、美鈴・・・
徹矢と同じ大学なんでしょ?
美鈴
み、美咲ちゃん、なんで知ってるの?別れたのに・・・
美咲
友達から聞いたのよ
美鈴
わたし、会いたくもなかったのに・・・
絵里香
美鈴・・・
美鈴
あんな人だったなんて・・・
美咲ちゃん、彼と別れて正解だよ・・・
美咲
・・・・・
わたしは、知らずにいた。彼と美咲ちゃんが、別れたのも・・・
バスケをやめてしまったのも・・・・
美咲
美鈴に、お願いがあるの
美鈴
えっ?
絵里香
美鈴、彼を・・・
徹矢を、助けてほしいの・・・・
このときの、美咲ちゃんの思いも・・・・何もしらずにいた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!