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第7話

337
2019/03/29 08:51
ソンウside












今日もこの街はキラキラしてて、


なんていうか...




本当に夜なのか、わからなくなる






明るい街灯







それから沢山の人






変わらない毎日













「少しくらい景色が変わってくれてもいいんだけど」






僕はボソッと呟いて夜空を見上げた







わぁ~ 今日の星綺麗...


そう思った時だった









君を見つけた

僕の大好きな人あなたちゃんを



両手を広げて

悲しそうな顔をしながら瞼を閉じるあなたちゃんを________










何してるんだろう?


天体観測?


そんな訳ない













まさか?!





自... 殺...?






そう思った瞬間、僕の身体は君へ向かってた


どうしても、





君を失いたくなくて













建物の中に入ると直ぐに

エレベーターが視界に入った



エレベーター...

駄目だ

それじゃあ間に合わない





必死になって非常階段を探す













あっ

あった!





そして自分でもこんなスピードが出せたのかと思うくらいの速さで

階段を駆け上がり屋上のドアを開け

君の腕を掴んだ







そして_____







「まって 僕には君がどうしても必要なんだ」







自分でも予想外な言葉を発してしまい
慌てる



が、











パチッ









彼女と瞳がしっかりと合ってしまった













あー どうしよう

オン・ソンウ!


いつも遠くから眺めてるだけだったから
近距離のあなたちゃんは

僕にはまだ早すぎた







なんて
思ってたら





フラッ






え、








彼女が倒れてきて僕の肩に全体重がかかる





でも




天使みたいに軽くて...





「もしもーし、」









僕に支えられた彼女の耳元で

そっと

呟く



でも無反応








焦って彼女の額に手を当てると






熱い...







すごい熱...













あなたちゃんの家が
どこなのかもわからないし


流石に

僕の家に連れて帰る

訳にはいかない、














どうしよう...

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