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第10話

10話 他の男に取られてたまるか
あなた

……別れよう

篠宮 来希
篠宮 来希
…………
来希の動きがピタリと止まり、
私から少し離れると、
真意を探るようにじっと見つめてくる。
あなた

こんな関係を続けるのは、
間違ってるって気づいた

あなた

私も……。
一途に誰かに向き合いたい

篠宮 来希
篠宮 来希
それって……。
そう思える相手ができたってこと?
あなた

そうだよ

断言されると思ってなかったんだろう。

来希にしては珍しく、一拍の間のあと……。
篠宮 来希
篠宮 来希
そっか、じゃあ仕方ないね。
バイバイ、あなた。楽しかったよ
***

【来希side】

あなたが部屋を出たあと、
少しして遠くからガチャンッと玄関のドアが
閉まる音がした。
篠宮 来希
篠宮 来希
…………
篠宮 来希
篠宮 来希
(去る者は追わず来る者は拒まず、
それが俺のモットーじゃん)
篠宮 来希
篠宮 来希
(なのに、なんで……)
俺は空虚感を覚える胸を押さえた。
篠宮 来希
篠宮 来希
代わりなら、いくらでもいるし
俺は虚しさにも似た感情から
目を背けるようにして、
スマホを手に取る。

そして、適当な女の子を
部屋に呼び出してみたものの……。
女の子
女の子
ねーえ、来希? もっと触ってよ
篠宮 来希
篠宮 来希
えー、欲しがりだね
相手を気持ちよくするためのセリフ。

軽滑りする言葉が、すらすら口をつく。
篠宮 来希
篠宮 来希
(血は争えないってね。
母親と同じで、俺も最低な男だわ)
篠宮 来希
篠宮 来希
(こんなふうに自虐的になるのは、
あなたとの繋がりが
なくなったせいか?)
女の子
女の子
キスもして?
篠宮 来希
篠宮 来希
(面倒な女)
篠宮 来希
篠宮 来希
(媚びる女も、甘えたがりの女も、
つまらない。俺は……)
女の子を組み敷きながら
俺の頭をよぎったのは、
あなたの顔だった。
篠宮 来希
篠宮 来希
……はっ
つい、笑みがこぼれてしまう。
篠宮 来希
篠宮 来希
(なにこれ、俺……あなたに
未練ありすぎじゃね?)
女の子
女の子
なあに、笑ってるの?
私とできてうれしいとかー?
俺が呼び出した女の子が、
ぴたりと肌を合わせてくる。
篠宮 来希
篠宮 来希
(お前なんかじゃ全然、
満たされねえんだよ)
心の中で毒を吐きながらも、
俺は笑みを崩さない。
篠宮 来希
篠宮 来希
あのさー、その子じゃないと物足りなく
感じるのって、なんでだと思う?
ベッドで無粋な質問をしたのは初めてだ。
女の子
女の子
え? それは完全に好きだからでしょ
篠宮 来希
篠宮 来希
好き、ね……
篠宮 来希
篠宮 来希
(俺とは無縁の感情かと
思ってたけど……)
女の子
女の子
その子じゃないとダメな
身体になっちゃったのは、
心がその子を求めてるからだよ
篠宮 来希
篠宮 来希
なるほど、納得だわ
思い返せば、あなたと過ごした時間は
面倒だと感じることがなかった。
篠宮 来希
篠宮 来希
(俺に彼氏ならこうあってほしいとか、
理想を押しつけないし)
篠宮 来希
篠宮 来希
(俺の曲がった性格も
受け入れてくれてた。
だから長続きしてたんだろうな)
今さらながら、適当な付き合い方を
してきたことを後悔する。
篠宮 来希
篠宮 来希
悪いけど、今日はここでおしまい
ベッドから出て服を着ると、
女の子から「えっ」と困惑の声が返ってくる。
篠宮 来希
篠宮 来希
俺、好きな人できちゃった
みたいだから。
こういうだらしない付き合い、
もうやめるわ
篠宮 来希
篠宮 来希
(後から出てきた男なんかに、
取られてたまるかってね)
篠宮 来希
篠宮 来希
(今度は身体だけじゃなくて、
あなたの心ごと手に入れるから)
篠宮 来希
篠宮 来希
(あなた、覚悟しなよ)