第4話

推し
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2021/02/25 18:01
自己紹介を終えて、畑の皆さんを
はじめくん、だいちくん、ようへいさん、てつやさん、たなっち、ともたかくん
と呼ぶ事になった。

他愛もない会話が出来るまでには慣れて来た頃、ひとつの質問が投げられる。




は「そういやあなた畑好きなんだよね?」

た「そうなの!?ちなみに誰推しとかってあります?」



本人が居る前で言うのめちゃくちゃ恥ずかしいな…私の推しは今隣に座っている、




『…ようへいさん、です』

や「エッ!まじ!?っしゃ〜!(ガッツポーズ)」



こんなのいくら推しとはいえ、告白してるのと一緒だ〜…恥ずかしくなって顔が赤く染まるのが自分でも分かった。




だ「ずるいずるい俺もこんな可愛いあなたちゃんに推されたい!」

と「奇遇っすね〜だいちくん、俺もあなたさんに推されたかったです〜」

た「俺ちょっと自分かもって期待して聞いたのにやっぱようへいくんかーー」

て「やっぱり可愛い女の子はイケメンがすきなんすよ」


『み、皆さん好きですよ!!!』




余計に恥ずかしい事を言ってしまった事に気が付き、恥ずかしさのあまり下を向く。



や「はじめさん、あなたちゃん耳まで真っ赤ですよ笑」



なんてようへいさんが隣で笑うから余計に恥ずかしくなってしまう。




は「可愛いなぁ〜笑」

『!?』


そう言ってはじめくんが俯いてる私の頭をくしゃっと撫で、撮影するから映らないように2号室へと案内された。




は「どう?ちょっと慣れてきた?」

『はい…少し笑』

は「敬語じゃなくて良いよ〜いとこでしょ?」




またはじめくんは私の頭をくしゃっと撫でた。




『…うん、ありがとうはじめくんっ』

は「ん、いい子に待ってて笑 部屋にあるものとか好きなように使ってて良いからね〜って事で撮影いってきます!」

『行ってらっしゃい!頑張って!』




トントントンと階段を降りていくはじめくんを見送り終えると、力が抜けたようにソファに倒れ込む。やっぱり慣れない…。
気を張っていたせいか、眠気が襲ってくる。



『少しだけ…』



現在午後14時、普段はこんな時間になんか寝ないのに…1時間だけ寝てもいいよね…。
16時にアラームをセットすると同時に私は眠りについた。



?「……い……おーいあなた!」

『ん….、はじめくん、と皆さん!?』

は「やっと起きた〜全然起きないから心配して皆呼んじゃったよ笑」

と「何事かと思ったっすよも〜」

『ご、ごめんなさい…今何時、って20時!?』




携帯の画面を見てみればアラームなんていつの間にか止めてしまっていて私が眠りについてから6時間も経っていた。




は「慣れない事ばっかで疲れたもんね〜そのまま寝ててもいいよ笑」

や「あなたちゃんが生きてる事出来たんで帰りますか〜」

だ「歓迎パーティでもしようと思ったけど流石におつかれっぽいからまた今度にすっか!」

て「そうっすね、今日は解散ってことで!」

皆「お疲れ様で〜〜す」




はじめくん以外の皆さんが私とはじめくんにヒラヒラと手を振って帰って行った。



は「本当に大丈夫?」

『全然!ちょっと疲れちゃっただけだから笑』

は「そっかそっか!おいらちょっと編集するけどあなたお風呂入ってくる?」

『あ〜…うん、そうしようかな』

は「ゆっくり疲れとっておいでね〜〜」





お風呂…といってもあの〝はじめしゃちょー〟の家のお風呂か。と思うと変に緊張するな…。頬をペちっと両手で叩いて、いざ!

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