第3話

HAP
142
2021/02/25 10:27
は「どうぞ〜散らかってるけど〜笑」

『は、はい…お邪魔します…』



緊張で押しつぶされそう…



『あっ、あの、皆さんいらっしゃるんですか…?』

は「皆?あ〜上に居るよ!今から挨拶しに行こ!」

『畑、大好きで…緊張しちゃって、私うまく喋れるか…』

は「えっそうなの!?そりゃ緊張すんね笑
大丈夫、おいら含めみんな優しいよ〜♪」




なんて鼻歌を歌いながら階段をルンルンで
駆け上がるはじめさん。
当の私は緊張で足がすくんで階段の1段すら上がれない…。



は「あなたちゃん〜はやくぅ〜♪」

『は、はいっ』




焦って階段を2段、3段と上がった時重いリュックを背負っていたせいか、緊張のせいか、5段あたりでつまずき、見事な大転倒をした。




『いたたた…』

?「エッ、大丈夫ですか!?!?」




「ゆ」の文字が書かれた暖簾からひょっこりと見えた顔は、あの〝やふへゐ先生〟だった。



『だっ、大丈夫デス!!!』

や「とりあえず俺荷物持ちますよ!」

『ありがとうございます…すみません…』




凄く恥ずかしくなって顔がトマトのように赤くなる。初っ端から既に穴があれば入りたい状態…余計に上へあがるのが難しくなった。

赤面させた顔と心を少し落ち着かせやふへゐ先生が暖簾をくぐり、その後を必死に追うようにして私も暖簾をくぐった。



パンッ!!!!



突然の大きな音にびっくりして目を丸くさせる私の目の前には、画面の中でしか見たことの無い光景。畑のメンバーがクラッカーを鳴らし私の名前を呼んだ。




畑「あなたちゃんHAPへようこそー!!!!」



驚きと嬉しさと色々な感情で、畑の皆さんがイエーイ!と騒いでいる声に負けないくらい鼓動が大きく鳴った。




は「改めまして、おいらのいとこのあなたちゃんです!皆なかよくしてあげてね〜☺️」

『あ、あなたです!よろしくお願いします!』


や「宜しくね〜ってかさっき転けたの、膝大丈夫だった?笑」

と「あの音あなたさんが転けた音だったんすね?笑 大丈夫だったっすか?」

だ「あなたちゃん宜しくね〜これ食べる?」

た「だいちくん早速あなたちゃんの事太らせようとするのやめてください笑」

て「あ、じゃあ代わりに俺がもらいます(パク)」

だ「テツヤが俺のお菓子たべた〜!ともたか〜!」

は「うるせぇデブ?(小声)」

と「うるせぇデブ!!」






動画で見ていたのと同じ光景が目の前で
繰り広げられている。私はこれからの生活がとても楽しみになった。



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