賢二郎目線
あの後滅茶苦茶からかわれた、友達って言ってんのに。やっぱり太一にバレんのか?
と思いながら買い物に行きながら。俺はふと思った
と呟いた。だってあれ以来話してもない。俺が近ずいただけで逃げていく。席も遠いから、話せない。
そんなことをもんもんと果たしていたら公園に人が居た。寒そうだなーと思いながら通り過ぎようとしたけど、、その声に聞いたことがあった
そしたら俺がまさに今会いたかった人
須藤あなただ。
そう声をかけるとビクッと体を動かし、俺の顔を見た瞬間逃げようとした。その手を俺は掴んだ。消して離さないと思いながら
と聞いてくる。その声は微かに震えていた。それは胸をキュュュと締め付けられた気がしたけど
と言うと何事も無かったように接する俺を見て安心しながら
と頷く、俺は掴んだ手を離さないでそのまま歩いていく。あなたは驚きながらも付いてくる、その時聞こえた「フフッ」と少し笑った声が聞こえた。
何も話さない手間コンビニに行った。そして俺は買う物を買って、飲み物を飲んでいるあなたを見た。そしたらあいつを何も無かったように
と言う、傍から見たら俺らは付き合っているヤツらなんだろう。と考えながらあなたの隣にいって歩き始めた
そしてあなたは止まって……何かを決心した顔をして俺を見た
と言われた。返事ってことは前に告白された時のことだろう。でもあなたの顔を見るなり俺の返事は決まってると思われてる。
確かに、決まってる。だけどこの言葉を言っていいのだろうか、関係は崩れないだろうか、そんなことを考えていたら
と言われた、やっぱりすぐ分かるんだな。てかなんでほんとに傷ついた顔をしているのだろう。いつから好きなんだ?そんなことを聞きたいけど、愚問だと思った。というか今から振るのにその言葉は不要だ
と言ったら。そしたら嬉しいような悲しいような顔して俺を見た、
あたりは暗くて何も見にくいはずなのにあなただけははっきりと見える。そしてあなたは
と言われた、なんで謝るんだよ。あなたは悪くない。謝るのは俺の方なのに、
と言うとあなたは拍子抜けした顔をして俺の背中をバシバシ叩くそして一言
と言って私こそごめんねと言ってきた、なんでこんな時優しいんだよ。
そして俺は何かを言おうとしたらあなたはそれを遮り
そう言って俺から離れ部屋に行った。
俺はただそこで呆然と立っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。