第5話

❀ 5
717
2018/06/20 07:44
ゆあ
ゆあ
てひょんは,
4歳の頃まで日本で暮らしてたんだよ。
ゆあ
ゆあ
だから日本語が上手ってわけ~‼
ゆあ
ゆあ
ね?てひょん?
きむてひょん
うん…!
4歳の頃…かぁ…。

なんか私たちと似てるなぁ…



ねえ。

今,「君」はどこでなにをしているの…?
会いたいよ…会いたいよ…

でも,私は顔も名前も覚えてない。


なんで?

あんなに大切な人なのに…

もう少しで思い出せそうなのに

……………なんで…覚えてないの…
ゆあ
ゆあ
あなた~,あなた~!
あなた

( ゚д゚)ハッ!

あなた

どうしたの?

ゆあ
ゆあ
いや,ずーっと( ꒪⌓꒪)て顔してたからㅋㅋ
あなた

ほんと!?はずかしい…////

ゆあ
ゆあ
そういえば,あなたもてひょんと同じような話ししてたよね?
ゆあ
ゆあ
友達が4歳のとき突然いなくなったっていう話,
あなた

あー,そうそう。

──────────────────────

私は,ゆあとばんたんのみんなに

いろんなことを話した。


小さい頃よく遊んてた友達に恋してたってこと

その子が4歳のときに突然引っ越してしまったこと

その子の名前や顔を忘れてしまったことなど。


ばんたんのメンバーは

"早くみつかるといいね"とか

"僕らはあなたちゃんの味方だよ!"とか

優しい言葉をかけてくれる。


………ただ一人,テテさんをのぞいて。
テテさんは,私が話している間ずっと上の空というか

…テテさんの目に"光"がなくなっていた感じ。


その代わりに

"そっか"

"やっぱ覚えてないよね"


とか,意味のわからない言葉ばっかり。

…私と似たような過去があるのかな?
あなた

てて…さん?

きむてひょん
ん?どうしたの?((ニコッ
あなた

いや,話している間ずっと上の空って感じだったので…

あなた

……ててさんも私と似たような過去が?

きむてひょん
ん~まあね。
ててさんは,自分の小さかった頃の話をしてくれた。

ててさんはマンションに住んでいたらしいんだけど,そこで隣に住んでいるあなたちゃんって子と仲が良かったんだって。

ててさんは,あなたちゃんに恋してた

でも,ててさんは韓国に引っ越すことになったんだって

理由は,

「親が韓国人で,韓国に帰らなきゃいけなかったから」

ててさんは,あなたちゃんにその事は言わず引っ越した
あなたちゃんか…。私と名前一緒じゃん。


まさか…そんなことはないよね?


……ててさんが「君」なんて事,絶対ありえないよね。
ててさん,東京に住んでたんだ。



…………あれ?私どこに住んでたんだっけ?
だめだ…思い出せない。

頭がずきずきする
きむてひょん
あなたちゃん…?
きむてひょん
顔色悪いけど大丈夫?
あなた

あっ,大丈夫です…

あなた

昔のことが思い出せなくて…

きむてひょん
そっか…
きむてひょん
早く思い出せるといいね‼
あなた

はい,ありがとうございます((ニコッ

ゆあ
ゆあ
あなた~!
ゆあ
ゆあ
そろそろ終電逃しちゃうし帰ろ!
あなた

あ,うん!

ゆあ
ゆあ
じゃあまた来るね~!
방탄소년단
うん!また!
と,そのとき。

私は手に違和感を感じた。


それがなにかを知るのは

……私が家についたあと。
──────────────────────

あなたちゃんへ

君とは仲良くなれそうだから,

カトクのID教えとくね!

ID:〇〇△□kimtehyong

連絡待ってます!

──────────────────────

プリ小説オーディオドラマ