"勘"でどうにかなるもの
"ごり押し"でどうにかなるもの
"実力"でどうにかなるもの
そんなものを信じている。
しかし私はしっている
結局は単なる"偶然"であることを
ただ、その偶然を何となく想像することで"偶然"を自ら作り出せることもある
だから、"実力"なんてものがあっても"地位"
には逆らえないのだ。
そう.......、紛れもない見本がスカラビアの2人だと思う。
髪の色なんて、
第一印象とも言えるのにも関わらずあなたは言われて初めて気づいた。
誰がどのくらい髪を切ったか、そんなことよりも『覚えなくてもいい事』を覚えるのが得意なのである。私は、
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改めて自分の鈍感さを実感していた"が"しかし現実に戻された。
そう、今は何故か何かを映し出しているペンダントが目の前にあるのだ。
この時間に来てから"鏡"を見ていなかった自分は今、この時、初。
自分の顔面を拝んでいた。
なんか少し顔面偏差値が上がったように思える。
心の中でガッツポーズをカマス。
今、ペンダントに映し出されているのは
カリム様と、あなた。
思考が追いつかないが、恐らく
"昨日"がうつっているのであろう。
だとしたら、カリム様にプレゼントしたペンダントは"カリム様視点"ということになる。
問われてもわからない。
確かにあなたの所有物なのだが、
正確に言えば
『あいつから貰ったもの』
なのである。
しかし自分の所有物がどういうものなのかもわからない。というか、あいつから説明ずらされなかった。
つまり、あなたが出せる返答はこうだ。
なんて自分は切り返しがうまいのだろう.......、
なんて自画自賛をしてい.......たが、
ジャミル様はそれを見越したのか"いつもの"ジャミル先輩の顔をされた。
軽く咳払いをし、話を切り替える。
待って、今大事なこと言おうとした
と言わんばかりにあなたは眉間に力が無意識に加わっていた。
まあ、話しが進むし何より自分の失態が無かったことにできた"かも"しれないので良しとしよう。
もし自分が.......もしも、、
ジャミル様の立場だったとしたら
今目覚めないカリム様とペンダント越しに生き生きと動いているカリム様.......。
どう思うかなんて人それぞれだが
私ならば絶対に
"刺客を許さない"
無言になるということはあなたと同意見ということだと勝手に捉える。
カリム様の視点が揺れている。
つまり今写っている"昨日"
このシーンは『天使』のところであろう。
そして、曲がり角に現れたのは.......。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。