第4話

🍓♡. 4
1,178
2021/12/23 09:05
あれから10分は経っただろうか。













人が混み合うあの交差点からは大分離れて、




今は少し静かな通りを歩いている。










あの時ぎゅっと掴んだ手は、


まだ繋いだまま。










(なまえ)
あなた
あの……!
ジェル
ジェル
ん、どうしたん?
(なまえ)
あなた
お家に行っても本当に大丈夫…?
(なまえ)
あなた
いや、なんか改めて考えてみたら
申し訳なくなっちゃって!
ジェル
ジェル
まだ言ってるん!?(笑)
(なまえ)
あなた
ほら、今ならまだ引き返せるし!ね?
ジェル
ジェル
もう、俺の方から誘ったんやし
迷惑とかないって!大丈夫やで
ジェル
ジェル
やから、な?
(なまえ)
あなた
…ほんと?
ジェル
ジェル
ほーんーま!
ジェル
ジェル
俺、嘘つかへんから!(笑)
(なまえ)
あなた
んん〜…そんなに言うなら…


むっとした顔も可愛い、なんて思ってしまう。
ジェル
ジェル
あ、俺ん家ここやで!
ジェル
ジェル
やっと着いた〜


そう言うと君は、




「え、ここ?!」




と言わんばかりな驚いた顔をして、


俺を見たりマンションを見たりを繰り返してた。

ジェル
ジェル
そんな驚くもんあった?(笑)
(なまえ)
あなた
いや、だって!私とは縁が無いような
ちょー素敵なお家なんだもん…

と言っても、


俺の住んでるとこはそこら辺のマンションよりちょっと高いくらいのところ。





またこのリアクションも可愛いなぁ…なんてな
ジェル
ジェル
そんなことないやろ?(笑)
ジェル
ジェル
はい、お先にどーぞ!

うぃーん、と静かに開く自動ドアの先にある

エレベーターへ向かう。

(なまえ)
あなた
おお〜!エレベーターに窓!
景色も綺麗だ〜!


3階、2階、1階



と表示が変わって行くのと共に、





ぽーん




とエレベーターが着いた音が鳴り響く。


ジェル
ジェル
はーい、着いたで!
(なまえ)
あなた
ん、ありがとう!


エレベーターに乗ると、


君はすごくにこにこしていた。
ジェル
ジェル
そんなに楽しみなん?笑
(なまえ)
あなた
えへへ、顔に出てた?(笑)
(なまえ)
あなた
まあ、楽しみってよりかはこう…
ドキドキ?ワクワク?みたいな(笑)


毎回俺に向ける反応やリアクションがかわいくて、


どんどんこの子に惹き込まれて行く。






そして何だかんだで俺の部屋がある23階に着いた。



(なまえ)
あなた
わあ、やっぱり高いところから見る
東京の景色って綺麗だな〜!
ジェル
ジェル
ほら、こっちやで笑







「2315」




そう表記された部屋の前に止まり、


ドアの鍵を開ける。






ジェル
ジェル
あなたちゃん。
(なまえ)
あなた
はい、なんでしょうか!
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ジェル
ジェル
ここからのことは
ジェル
ジェル
俺と君だけの秘密やで?

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
(なまえ)
あなた
…っ!
ジェル
ジェル
まあ、あなたちゃんのことは
信頼してるけど一応!約束な?
(なまえ)
あなた
指切りげんまん!
(なまえ)
あなた
じゃ、お邪魔しま〜す!
ジェル
ジェル
ん、いらっしゃい!




君と俺「だけ」の秘密。






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