第106話

105,怨念のタマゴ誕生!?
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2021/12/15 09:07
色々ありすぎたものの、何とかひと段落ついた。

メドゥーサもいないし、巨大なメテオも、メテオゴンもいない!
これにて一件落着だ!

ジンペイ達6人は、やりきった感に満ち溢れて夕日を眺めていた。
と、マタロウは少し離れた所にエマを見つけて駆け寄った。
玉田マタロウ
玉田マタロウ
エマさ〜ん、皆はこっちですよ〜
大王路エマ
大王路エマ
あ、マタロウさん!
──しかし、その時!!
メテオゴンに潰されてぺちゃんこになっていたメドゥーサから、不気味な光が発生し、その中から、鋭いカマの様な形状をした手を持つタマゴ型の怨霊──『怨念のタマゴ』が生まれてしまった!

皆は状況を飲み込みきれずに、ただただ驚くしかない。
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
何だアレは!?
小間サン太夫
小間サン太夫
まだ、メドゥーサは完全に死んでいなかったんだっ!
姫舞(なまえ)
姫舞あなた
そんなのアリ!?
コマに続いてアミが驚きの声を上げると、すぐさま怨念のタマゴは口からネバネバしたスライム状の何かを放ち、ジンペイ、コマ、あなた、メラ、フブキの5人を捕らえてしまった!

これはかなりの超絶大ピンチだ。
スライムが体に纏わり付き、思うように身動きが取れない。
怨念のタマゴ
怨念のタマゴ
ゲヘヘヘヘ……動けまい。
どうやら、私の勝ちのようだねえ
──最後の最後で、こんなのアリ!?
と、怨念のタマゴはマタロウとエマ、ウー助に気付いた。
怨念のタマゴ
怨念のタマゴ
おろ?こっちにもいたのかい。なら、食ってやるか……ア……ハハハハ……
玉田マタロウ
玉田マタロウ
えっ……えぇー!?
そんなの聞いてない、とばかりに慌てまくるマタロウ。
しかし、エマとウー助は守らなくては。
怨念のタマゴは、マタロウ達との距離をじりじりと縮めていく。
玉田マタロウ
玉田マタロウ
(ジンペイ君達は戦えない。で勝てるかな……。
でも、僕がエマさんを守らなきゃ……… !)
マタロウは腹を括って、エマを庇って前に出た。
怨念のタマゴは奇妙な声を上げながらマタロウ達の方に迫る。

マタロウは、とてつもない恐怖を感じながらも、必死にそれに耐えようとしていた。
足がガクガクと震える。冷や汗がダラダラと流れ落ちる。
ふと考えつく、自分がいたところで何も変わらないのではないか。

YSP能力も持っていない、でここまで来たような自分が、果たしてエマを守れるのか。
ジンペイやあなた、コマやメラのようなYSP能力者が動けないと言うのは、正直言ってかなりデカい。

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