第3話

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2020/12/18 03:01
たまたま歩いてたら目に入ってきたから話しかけた。
(なまえ)
あなた
そう、ですか。




暗くて顔はよく見えない。





どんな人なんだろう。







でも、私は優しい人なんだろうと思った。






色々と考えていたら何故か急に自分の話を聞いてほしくなった。






もう、誰だっていいから聞いてほしかったのかもしれない。
(なまえ)
あなた
実は私、死にたくって。笑、
…は?
(なまえ)
あなた
今生きてる理由も、生きる理由も分からない、ッ、からッ




そう言ったとたん自分でも意味の分からない涙が溢れてきた。



(なまえ)
あなた
何でッ、泣いてるんだろうッ、もう泣かないって決め…





そこまでいいかけた所で私はさっきまで隣で座っていたその人に抱きしめられていた。
泣きたいときは泣けばいい。抑える必要はない。
(なまえ)
あなた
うぅ…ッ
生きる理由が分かんないんなら俺がその理由を作ってやる。





よく分からない人だけど、優しいんだな、、




そう思った直後、私は意識を手放した。

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