第6話

【 番 外 編 】僕の日。_ξνе
1,792
2018/05/22 16:09

Eveくん、お誕生日おめでとうございます!


今日はちょこっと番外編。


EveくんとSouくんの誕生日のお話。





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5月23日、AM0:00。

自宅で僕は、

そうちゃんと二人でお祝いをしていた。

クラッカーの大きな音が、夜に響き渡る。


「お誕生日…おめでと~!!」

「いやそんな大袈裟な…」


僕の言葉にえぇ~、と不満の声を漏らす君。

不思議と笑みがこぼれる。

(祝ってもらうっていいよね…)


思えば、出会ってからずっと

そうちゃんにお祝いしてもらっている。

(…ほんっとかわいいなぁ…。。)


「ふふ」

「ちょ、ちょっと!なに笑ってんの~!」

「笑ってない~!」


面と向かって言葉にするのは、

ちょっと恥ずかしいけど。


ありがとう、そうちゃん。



「ねぇ、そうちゃん」


「ん!どしたのいぶく…ん…っ」



あぁ、かわいい。

その驚いた表情も、この唇も、

全部、全部。

ちゅぱっという艶かしい音で、

唇と唇が離れる。



「え…っ?ど、うした…の…?」


息を乱しながら、そうちゃんは僕に聞いた。

(呼吸は鼻でするんだよって教えたのに…)


「ねぇ、そうちゃん。」

「…なに」

「今日ってなんの日でしょうかー。」

「は?…いぶくんの誕生日でしょ」

「あーもー、それもそうなんだけど!」


ちゅっとそうちゃんの額にキスをする。


「5月23日は、"キスの日"なんだよ」

「えっ、そう…なの?」


「僕、まだそうちゃんからの
誕生日プレゼント、貰ってないよね」

「え、あ、うん。ごめん…今渡」

「だから、さ」


そうちゃんの言葉を遮って続ける。

ごめんね?そうちゃん。


でも、今日だけは。


大学にも、バイトにもいかないで?



だって今日は、



僕の日なんだから。






「今日だけ、僕のものになって?」

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