お昼休憩
私は佐久早先輩が素手は嫌だと遠回しに言ってきたので近くのスーパーまで行くことにした。
コーチに事情を話し了承を得てスーパーまで歩く
が、しかし迷子になった
ここら辺ならちょちょいのちょいで行けると思っていたのに…
流石にこのままでは昼休憩も終わってしまうと思った私はスマホが入っているポケットを探った
ゴソゴソ
ゴソゴソ
もう一度ポケットに手を入れる
その時私は思い出した
どうせスーパーによってすぐ帰るだけだからと思いスマホを置いてきたままだったことを…
焦りながらとりあえず来た道を戻ってみる事にした
来た道を戻った筈なのに余計道に迷ったらしい
焦りながら周りをキョロキョロしていると向こうから私より先輩らしき男の子達が歩いてきた
そう言い私の腰に手を回してきた
怖くなり声が出せなくなる
相手の方が力がある為抵抗も出来ない
なぜ腰に手を回して抵抗しなかったらキスをしていいという事になるのか分からないッッ!!
そんな考えは相手には伝わらず顔がどんどん迫ってくる
私は目をギュッとつぶり
心で叫んだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。