第11話

別れ。
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2019/01/19 08:10
ハル
ハル
...ということで!
ハル
ハル
同盟組みましたー!
フユ
フユ
うるせぇ...
春の区、ウェザー学園の学園長室。

今さっき、冬の区と春の区の同盟が結ばれた。
ハル
ハル
これで、秋の区に立ち向かえる。
ハル
ハル
それと...
...?
ハル
ハル
梅雨、雪、氷雨くんを人間界へ
帰します。
.......え?
東雲 梅雨
東雲 梅雨
そ、そんな急に...!
ハル
ハル
梅雨だって、それを望んでたでしょ?
東雲 梅雨
東雲 梅雨
それは、そうだけど...
ハル
ハル
それに、これからの戦争には
君たちを巻き込むわけにはいかない。
フユ
フユ
明日には人間界へ送る。
それまで、休んでろ。
東雲 梅雨
東雲 梅雨
.......はい。























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夜。

私は、自分の部屋にあるベッドに仰向けになって
独り、考えていた。


















「帰りたくない。」



帰りたい。



「まだ、ここにいたい。」



早く、日常に戻りたい。



「私は...」



私は...




















頭の中で、色々なことが交差する。























ここにいるの、楽しかった?



「...うん。」



帰りたくない?



「...うん。」



帰りたい?



「...うん。」



あなたは、どうしたい?



「それは.....」





















自分で、自分に質問する。

自分で、自分に回答する。





でもやっぱり、分からない。



















私は、どうしたい...?






















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ハル
ハル
準備おっけい!
ハル
ハル
さ、お別れだよ。
ハルはそう言って、私の頭を撫でる。
神立 氷雨
神立 氷雨
僕、よく分からなかったけど
お世話になりました!
フユ
フユ
おう。
霧雨 雪
霧雨 雪
戦争、なるべく犠牲出すなよ?
ハル
ハル
分かってるって!
足元は雲のようなものが漂っている。
ハル
ハル
さよなら。梅雨。
東雲 梅雨
東雲 梅雨
...うん。
ハル
ハル
あー!もう!そんな顔しないで!
ハル
ハル
優等生は、ほら!これがいい!
ハルはそう言って、私の頬をつまみ上げ、
私の口角を上げる。

...「笑って」って、言ってる。
ハル
ハル
じゃあね。
ハルはそう言って笑った。




















































あ..れ...?


ここ、どこ?
???
東雲さん、意識回復しました!
???
ご家族を呼んでください!
???
はい!

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