第4話

2、少女の過去
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2020/12/09 21:43

〜美月side〜










……私は、普通の家庭で育ちました。





会社員のお父さんに、専業主婦のお母さん。








決して裕福な暮らしではなかったけど、凄く幸せでした。


































…………………………でも、ある日。






お父さんがお母さんと私に対して、暴力を振るうようになりました。
















会社でのストレスを、私たちに当てていたんです。




















そんな生活がそろそろ一年経とうかというある日。

























お母さんが私に逃げてって言いました。









嫌だった。














「なんで!?お母さんも逃げようよ………!」












でも、お母さんは拒否しました。










「お母さんも必ず逃げるから……っ!!だから、今は貴方だけでも逃げて……!!!」







「ごちゃごちゃ言ってんじゃねー!!!!」




ゴッ!バキッ!




「(´Д`).∴カハッ!」




「お母さん!!!!」




「逃げなさい!!早く!!!!」




「……!!!!」











私は、お母さんを置いて逃げました。


























































































数日後




私はやっぱりお母さんも連れていこうと思って、お父さんが仕事でいない時間を狙って家に戻りました。







そしたら。
















































































十六沢 美月
十六沢 美月
( ᵒ̴̶̷̥́ωᵒ̴̶̷̣̥̀ )ポロポロ………………お母さんはっ…………………死んでました。




























〜銃兎side〜
入間銃兎
入間銃兎
…………ッ!








信じられなかった。











まだ10年しか生きていない小さな少女が、こんな辛い境遇で生きていたなんて。



十六沢 美月
十六沢 美月
( ᵒ̴̶̷̥́ωᵒ̴̶̷̣̥̀ )ポロポロ………あの時ッ!私が……お母さんも連れて逃げてれば…ッ!
十六沢 美月
十六沢 美月
( ᵒ̴̶̷̥́ωᵒ̴̶̷̣̥̀ )ポロポロ………お母さんは……ッ!………私が見殺しにしたようなものなんです!!

















気づいたら、俺は彼女を抱きしめてた。
入間銃兎
入間銃兎
それは違う……!貴方のお母さんは貴方のせいで死んだんじゃない!!





すると、左馬刻と理鶯も彼女の頭を撫でながら言葉をかけた。
碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
銃兎の言う通りだ。お前は悪くねぇ。悪ぃのはお前の父親だからな。
毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
きっと貴殿の母は貴殿に幸せになって欲しかったんだろう。今までよく耐えてきたな。




すると彼女は
十六沢 美月
十六沢 美月
うっ…….˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.うわあああああ!!!!
俺に縋り付きながら大声で泣いた。

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