第11話

またもや、再会
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2023/03/21 00:08



 tzuyu story


 怒涛の入学式の日から 早 二日 .

 この前 返せとせがまれた
 ハンカチを返しに行こうと
 上級生の階へと足を向けた

 先輩の情報はいろんな子から入手済み .

 「 2A 」 と書かれた看板で止まって
 中を覗こうとするけど
 なかなか覚悟が決まらない

 少し扉の前で屯っていると
 突然 両肩に手が乗せられた


_子瑜@つうぃ_
子瑜つうぃ
 ぅ、わ 
_紗夏@さな_
紗夏さな
 あ、びっくりしちゃった?
あれから怪我はない ??



 振り返ってみると
 微笑んでいる美しいひと .

 入学式の日
 倒れそうだった私を支えてくれた先輩だった

 ... このいい香りと 脳に響く甘い声


_子瑜@つうぃ_
子瑜つうぃ
 あのときは
ほんとうにありがとうございました
_子瑜@つうぃ_
子瑜つうぃ
 五体満足です 
_紗夏@さな_
紗夏さな
 それはよかった .
お名前、聞いてもいいかな?
あ、私は 湊﨑 紗夏 っていいます
_子瑜@つうぃ_
子瑜つうぃ
 あ ... 、周 子瑜チョウ ツウィ です 
_紗夏@さな_
紗夏さな
 子瑜ツウィ ... かわいいね 



 にこりと笑って
 名前を褒めてくれる 紗夏先輩 .

 話して間もないのに
 もう心を許してしまうのは
 きっと彼女の本質ゆえだろう


_紗夏@さな_
紗夏さな
 敬語じゃなくてい ~ からね .
気軽に 「 紗夏 」 って呼んでくれていいよ
_子瑜@つうぃ_
子瑜つうぃ
 さっ、さすがに !!
... よければ 언니オンニ って呼んでもいいですか?
_紗夏@さな_
紗夏さな
 もちろん ~ ほんと、かわいいね .
私は 「 子瑜ツウィ 」 って呼ばせてもらおうかな



 「 かわいいはこっちのセリフです 」
 と返すまでには打ち解けられたことが
 すごく嬉しい

 内心 喜びの舞だ .

 そう ひとり思って
 本来の目的も忘れていると
 언니オンニ が思い出したように言った


_紗夏@さな_
紗夏さな
 あ、本題を忘れてた 
_紗夏@さな_
紗夏さな
 誰かに用事あったかな?
私も 2A だから呼んでこようか ??
_子瑜@つうぃ_
子瑜つうぃ
 お願いします ... !! 
_子瑜@つうぃ_
子瑜つうぃ
 えっと 「 金 泰亨キム テヒョン 」 先輩を ...... 



 私がその名を告げると
 언니オンニ が驚いたように目を見開いた





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