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私は空っぽの冷蔵庫を見て呆然した。
私は今の起こった反動で少しふらついた。
それをチョロ松兄さんが優しく支えてくれる。
うーん、疲れてるのかな?デートとかしてたし
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チョロ松side
近くのスーパーで野菜やお肉、生きていけるものを買った。
めっちゃ大量。大きいビニール袋3個分。
たまにはあなたにいい所見せないとね!
待って!?あなたの上目遣いまじで可愛いんですけど!!!!
即死なんですけど!
褒められて顔が赤くなる。
あーー、ごまかせないよーーどーしよーーー
ばたん
あなたが急に倒れた。道端で。
返事はない。でも、荒い息をしている。
カラ松兄さんとのデートで、体力を消耗したのかもしれない。
デートなんて生まれて初めてらしかったから
僕はあなたの体に腕を回してお姫様抱っこをした。
あなたは僕の肩に腕を回して、荒い息を吐く。
僕も息が荒くなる。あなたが心配で必死だった。
僕はあなたを床に下ろして離れようとする。
でも、僕の肩に回したあなたの腕が、僕から離れない。
そうしている間にもあなたは苦しそうにしている。
あなたは僕の肩に置いた手を強く握った。そうとう辛いのだろうか。
僕はバケツから水をすくうと、あなたの顔に優しくかける。
3回ぐらいかけると、あなたが起き上がった。
一松があなたに抱きつき、僕から強制的に手を離させる。
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場面転換 あなたside
私は早起きして、目的もなくリビングに行く。
一松兄さんは手招きして私を呼ぶ。
そこには、クローゼットの奥に沢山の可愛い猫達がいた。
おそ松兄さんは1回猫に襲われたことがあるらしい。
私は猫のいるクローゼットの中に入り、戸を閉める。
前を、十四松兄さんが通り過ぎていく。
私と一松兄さんは、いつの間にかものすんごい密着していた。
一松兄さんが私の腰に腕を回して、
一松兄さんの胸に私は引き寄せられている。
狭いクローゼットだから仕方ないけど、すごく恥ずかしい。
一松兄さんは猫のふわふわした匂いがして、なんだか安心する。
私は一松兄さんの胸に頬をすりつけた。
一松兄さんは顔が真っ赤だ。
私も後から恥ずかしいことをしていたと気づき、真っ赤になる。
すると、一松兄さんは私に顔を近づけた。
これが言わゆるゼロ距離だろうか。
私の顔がもっと真っ赤になった気がする。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!