木兎「意外と涼しいな!」
赤葦「そうですね。」
あなた「ここの近くには海あるんだよ~」
黒尾「あぁ!前に息抜きでどこ行きたいって聞かれたやつ?」
あなた「そう!だから水着持ってくるように伝達したでしょ?」
及川「海は一緒に行こうね☆」
黒尾「チョット~及川く~ん」
赤葦「抜け駆けはなしですよ?」
及川「…」
あなた「あっ!ここで写真とろうよ!」
木兎「俺スマホ持ってる!」
赤葦「すみません。写真とってくれませんか?」
おばあさん「では撮りますね。はい、チーズ」
カシャッ
あなた「ありがとうございました!」
おばあさん「ふふっ仲がよろしいのですね」
木兎「俺みんな大好き!」
あなた「私もだよ」ニコッ
おばあさん「この中の誰が彼氏なんですか?」
あなた「えっ?!彼氏じゃないですよ!」
おばあさん「あら、そうなんですか?てっきりあの子かと…」
赤葦「お、俺…?」
あなた「いや、違いますよ!」
赤葦「あながち間違ってませんよ。俺はあなたさんのこと好きですから」
おばあさん「あらまぁ~青春ですね~」
あなた「け、京治?!」
赤葦「ん?」ニコッ
おばあさん「ふふっ面白い人たちですね。今度ここに電話してくださらない?」
おばあさんから渡された名刺を見ると…
あなた「…え?!あの大手のデザイン会社の?!」
おばあさん「荒牧姿子と申します」
あなた「あ、荒牧さん…?!」
赤葦「どうしたの?」
あなた「うちの会社もお世話になってるの…」
おばあさん「あら?あなたもファッション関係なのかしら?」
あなた「は、はい!」
おばあさん「ふふっ私はもう行かなくちゃ!電話待ってますよ」
あなた「はい!」
あなた「…緊張した」
赤葦「そんなにすごい人なの…?」
あなた「んっと…このブランド知ってる?」
私はスマホの検索画面をみんなに見せた
及川「あ!知ってる~!」
黒尾「俺でも知ってる…」
あなた「このブランドの初期の製作メンバーの一人…」
赤葦「…すごい人に会っちゃいましたね」
あなた「しかも!名刺もらえた…」
黒尾「あなたさんがはしゃいでるの珍しくね?」
木兎「いつ電話する?!」
あなた「取りあえず合宿終わってからかなぁ…」
及川「これから10日間…もっといい日になる予感~♪」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。