永遠のようだった火の花は
何よりも儚く散り
一瞬ではあるが
世界の何よりも意志を持っていた.........。
己が命は1度だけにも関わらず
それに見合わない数の命の炎に
影響を与える存在になり得る
だからこそ
その輝きは瞳に収めることはできない.........。
だがその輝きの狭間に見えるのは
一際強調された冷ややかな夜空のような
微睡みの中の永遠の闇が広がる幻想のような
そんな曖昧な影が黒々と見受けられ
同時に両極端な感情を味わった
隣にいる君の大きな瞳には
キラキラ光る明るい色だけが散りばめられ
自らも一つ一つでは小さい
集まって大きくなれるその命に
共鳴しているようで
凛とした美しさが際立っていた
明日の未来でも照らしているかのごとく
ただ一点を見つめていたのだから.........。
____君はその火の花に何色を彩られた?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。