昨日、入学式があった。
美羽にはもう友達ができたらしい。
でも私といったらまだまだ…
美羽と過ごす日常生活の中で、美羽と自分との違いを痛感させられることがよくある。
美羽はクラスのムードメーカー的存在であり、クラスの人気者。
それに対して私は、姉の活躍に嫉妬し、美羽に対してマイナスな感情を抱いてさえいた。
双子とはいえ、美羽と私の違いは一目瞭然だった。
ほら、私はいつも美羽に振り回されてばっかり。
ちなみに、私は1年A組。美羽はその隣の1年B組。
凪希ちゃんっていうのは、私と同じA組の子。
小学校は同じだったんだけど、全然喋ったことなくて…絵がものすごく上手なんだ。
そんなすごい子と友達になれるわけないじゃんと私は心の中で呟いた。
すると、いつものことが起こった。
また今日も、美羽のファンに見つかってしまった。
そんなファンに対して、
と神対応で接するのが美羽。
そして私は、そのカメラマン役(苦笑)
そして、美羽の仕事(?)が終わって、私は時計を見た。
これもいつものパターン。
美羽を待っていると、私まで遅刻しそうになってしまう。
そして私達はダッシュで学校へ向かった。
私はギリギリ遅刻せずに済んだけど、美羽はその途中にもファンに捕まってしまったらしく、遅刻ラインをすぎてしまった。
でも、先生にファンのことを伝えると、しょうがないということで遅刻免除になった。
こういうことが小学生の時にも何度かあった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。